今までの公演
#222 |
佐藤二朗 |
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今回の設定は「ライブハウス」。ステージにはドラムセットなどが置かれ、客席の一部が空間を埋めている。本格的な雰囲気が漂うセットが作られた。
佐藤二朗は自ら劇団の主宰も務め、脚本・演出もこなす多才ぶりを発揮している。機関銃のように捲くし立てる芝居が持ち味でもある佐藤が一体どんなスジナシを見せてくれるのかも興味を引くところ。
スタートは佐藤板付き、鶴瓶フレームインで始まった。
佐藤が待っていると鶴瓶がやってきて小屋の話を始める。2人はライブをするために手ごろな小屋を探している設定となる。鶴瓶は佐藤とのユニットに全てを賭ける覚悟で会社を辞めてきたという。そんなやる気満々の鶴瓶に対し、何故か佐藤の温度を低い。
佐藤は余暇を利用して活動する程度にしか考えておらず、会社も辞めていないようだ。しかも佐藤は、鶴瓶に告げなければならない重大な事実がある様子。意を決して切り出したその内容は・・・「きよし(鶴瓶)ちゃん才能無いと思う」だった。
佐藤お得意の機関銃トークで放たれたこの重大な告白により、ドラマが大きく動き出す。鶴瓶の一発芸“バナナ”を含めて、全てに対し面白みが無く、才能が無いとばっさり切って捨てたのだ。しかもその一発芸をこともあろうか“うんこ芸”と罵ったのだ。(汚い言葉でスイマセン・・・。)そして佐藤はそんな鶴瓶に対して、この世界から去ることを勧める。
“うんこ芸”発言により鶴瓶は激高し、カッとなり反論するものの、佐藤の高速トークの駄目出しに意気消沈する。そして次第に諦めムードが見え始めた鶴瓶が重大な告白を始めた。
鶴瓶「俺、芸人やるよ」えっとなる佐藤。全く違う展開を見せる鶴瓶に戸惑う佐藤。てっきり辞めるものだと思っていたからだ。しかしここから鶴瓶の怒涛の反撃が始まった。
実は鶴瓶、R-1グランプリで決勝まで残っているのだ。それもあの“うんこ芸・バナナ”で!!しかも人気お笑い番組「レッド・・・」の出演も決まっており、さらに大手芸能プロ“Wプロ”に誘われていること。「レッド・・・」にもWプロにもコンビ(佐藤との)でと伝えてあり、返事は保留していることなど。
それを聞いた佐藤は突然態度を豹変させ、引止め工作に入る。
芸を否定された鶴瓶は物凄い剣幕で怒り始めるが、佐藤は突如“うんこ芸・バナナ”を積極的に肯定し・・・・・・幕引きとなった。