今までの公演
#291
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柄本佑 「しげるちゃんとさとるくん」 |
今回のゲストは柄本佑さん。なんと、ご両親共にスジナシへご出演して頂いている。父の柄本明さんは、スジナシの放送が始まって間もない時に出演してくださった貴重なゲストである。母の角替和枝さんは、鶴瓶さんが「ムチャクチャ面白かった!」と大絶賛。さて俳優「柄本佑」はどんなドラマを作り上げてくれるのか。母からのアドバイスは「色々ポケットに入れときな!」だそうだ。スジナシに出演された方らしいアドバイスである。
さて、ドラマの方は柄本の板付きスタート。入ってきた鶴瓶に対し、柄本は「風邪大丈夫?」と仕掛ける。鶴瓶が「まだちょっと良くないけど・・・ていうかお前ここで何してんのや?」と聞くと、柄本は「手伝いだよ。おばさんに手伝えって言われた。バイトだと思ってくれればいいよ。」と答える。どうやら柄本は、鶴瓶の家で家事手伝いとして働くつもりらしい。ここで時給についての話し合いが始まる。鶴瓶が時給800円を提示すると、柄本は何やら不満そうな顔つきだ。それを見た鶴瓶は「お前のことは小さい頃から面倒見てきたんだから、タダでもいいくらいやで!」と言うが、柄本は「900円だなー。」と冷静にスルーする。
すると鶴瓶は「何で仕事やめたん?」と話を展開する。柄本は「離婚したのよ。」と答える。柄本の職場は、離婚した妻の父親が経営している会社であったらしく、離婚したことで気まずくなって辞めたらしい。話をしていくと、離婚の原因は柄本が優しすぎたことだったという。それを聞いた鶴瓶は「なんやそれ・・・俺が話したるから、一回嫁を連れて来い。」と納得がいかない様子。鶴瓶がブツブツ不平を言っていると、柄本は「肩揉もうか?」と機嫌をとる。不満を溢していた鶴瓶は、ピタッと口を止める。柄本は、鶴瓶の肩を揉みながら、「そんなことより私が心配なのは時給ですよ。」と言う。更に、柄本はグラスに牛乳を注ぎ鶴瓶に差し出す。これだけ気配りをされると、鶴瓶も悪い気はしない。しかし、鶴瓶は相変わらず800円から変える気が無いようだ。柄本は「肩とか全然揉むよ?」と再び肩を揉み機嫌をとる。
すると鶴瓶は「分かった。900円にしたる。その代わり月に2回はうちに泊まってくれ!!」と、条件を出す。柄本は、面倒くさそうに「何で?」と聞く。鶴瓶によると、月に2回満月の日には怖くて眠れないという。まだ柄本は理解できない。鶴瓶は続けて「2階のタンスの中になんかいるんや。」と言う。柄本はそのタンスを確認しに行くことに。鶴瓶は「気をつけろよー!!」と叫ぶ。柄本は恐る恐る階段を上っていく。台所で心配そうに待つ鶴瓶。すると、2階から「ヒャーッ!!!!」という叫び声が。柄本は凄い勢いで2階から駆け下りてきた。鶴瓶は飛び跳ねながら、一緒に叫んでいる。柄本は「何あの小さいの!?」と言うと、鶴瓶は「小さいの!?」と驚く。ここで中井さんのOKコール。
プレビュートークで、柄本はポケットに入れていたものを明かす。アメ、タバコ、携帯だ。母のアドバイスがドラマに反映されることはなかったが、それも立派な即興ドラマである。柄本さんに落ち着いたイメージを持っている方も少なくないだろう。劇の最後では、鶴瓶さんと一緒に「ヒャーッ!!」と絶叫し意外な一面を見せてくれた。ご両親の時と同様、柄本さんのドラマも、鶴瓶さんの記憶に深く残るものになったであろう。