今までの公演
#345 | 平山あや「嫁ぐ日」 |
今回のゲストは平山あやさん。鶴瓶さんは「本当に可愛いですよね」と大絶賛だ。昔、長く一緒に仕事をしていたそうで、お二人とも「久しぶり!!」と嬉しそう。平山さんは「裏で台本があるのかなって思ってました」と驚いていたようだが、スジナシは正真正銘の即興ドラマ。台本は本当に存在しない。早いようだが、即興ドラマはもう始まるのだ。スタートは平山さんが板付き、鶴瓶さんはフレームインでスタート。
鶴瓶が入ってくると、平山は「お父さん・・・」と立ち上がって出迎える。それに対し鶴瓶は「お前まだ支度してないのか?」と少し暗めのトーンで言う。どうやら平山は新婦、鶴瓶は新婦の父親で間違いなさそうだ。しかし二人の顔つきは、決して明るいものではなかった。
鶴瓶は「バタバタっと決まったけどええのか?」と不安そうだが、平山は「私もう29だし・・・結婚しないと・・・」と答える。鶴瓶は、早く結婚するように催促していたようだが、この日が来ると実感が沸かない。平山は「家近いし会いに来るよ」と暖かい言葉をかけるが、鶴瓶は「見合いさせて悪かった」と謝る。母親は結婚に反対していて、式場に来ていないらしい。それは、無理やり見合いをさせた鶴瓶のせいでもあった。平山は「私しんちゃんのこと大好きだし、本当に幸せだし・・・」と言うが、それよりも「本当に喜んでくれてる?」と鶴瓶の気持ちが気になっていた。鶴瓶は「喜んでるよ」と答えるが、母親は最後まで反対していたようだ。
鶴瓶が心配するのには理由があった。平山が見合いをしたのは、鶴瓶が勤める会社の社長の息子。鶴瓶は「自分の為に無理をしているのではないか」と思っていた。鶴瓶が「ホンマに好きなんか?」と真意を聞くと、平山は「最初はお父さんの為でもあったよ」と告白。今は「大好き」だと言う。しかし、鶴瓶には心配なことがもう一つあった。それは「しんちゃんには5歳になる子供が居る」こと。しんちゃんと結婚することは、同時に5歳の子供の母親になること。平山は「本当に可愛いと思ってるし、自分の子供だと思って育てるよ」と力強い発言だ。子供がいることは結婚の直前に分かったことで、鶴瓶は悩んだようだ。平山の母親が来なかったのも、それが大きな原因のようだ。
不安そうな鶴瓶を見て、平山は「ねぇ」と立ち上がり鶴瓶の肘を掴む。平山は「私は幸せだよってお母さんに伝えて。お父さんもお母さんも大好きだよ」と優しく微笑む。それを見た鶴瓶は最後に質問。鶴瓶は「ホンマに今辛くないんか?」と聞くと、平山は鶴瓶の優しさに思わず涙を流す。そして、力強く頷く。
平山から鶴瓶にお願いがあった。平山は「しんちゃんにはお父さんみたいな人になって欲しいから・・・私たちのこと祝福して?」と言うと、娘の優しさに鶴瓶は言葉が出ない。するとそんな鶴瓶に、平山は「お父さんのこと大好きだよ」と抱きつく。驚いた鶴瓶であったが、平山は「今日来てくれてありがとう」と一言。鶴瓶も照れながら、そっと背中に手を回す。ここで中井さんのOKコール。
鶴瓶さんは、平山さんとは『笑いの多い明るいドラマ』が出来上がると思っていたらしいが、全く反対のものとなった。普段、平山さんは笑顔が絶えない方のようで、鶴瓶さんはドラマの展開に驚いている様子。ご満悦のようだ。鶴瓶さんは平山さんの迫真の演技で、娘が嫁いだ日のことを思い出したのではないだろうか。