今までの公演

#152 山本陽子

数々の映画・舞台・ドラマに出演、誰もがその名を知る屈指の名女優「山本陽子」を招いたスジナシの設定は「男の部屋」。鶴瓶は楽屋で「いつも思うけど・・すごい人が来てくれるな・・。」と言いながら念入りな歯磨き。そして数点用意された衣装の中からスーツを選んだ。緊張の面持ちである。スタジオ前室に現れた山本陽子は着物姿で登場。「なんで受けはったんですか?」と鶴瓶が聞くと「すごく迷ったんだけど鶴瓶さんなので大丈夫・・全部おまかせすれば何とかできると思って・・でもとても不安なんです。」と気さくな雰囲気である。

スタジオに入ってセットを見る。1DKのマンションの作りの部屋はいかにも一人暮らしの男の部屋の雰囲気で散らかり放題である。スーツと着物の2人にはどう見ても似合わない・・。「私こういうのを見るときっちり片づけたくなるんです。」「僕もそうなんですよ・・こんなん絶対に許されない状況です。」とお互いの性分についてやりとりがある。スタート前の時間がいつもより長い。お互いに迷いが伺える。カウントダウンの間も鶴瓶は落ち着かない様子である。鶴瓶が山本を案内する様子で玄関から部屋へ。「もうじき帰ってくると思うんですけど・・すみませんこんな汚い部屋に・・。」と鶴瓶は早速ここが自分の部屋では無いことにする。山本は「あーあ・・散らかっちゃって大変・・。」と言いながら床に置かれたテーブルの前に正座。部屋は鶴瓶の知人のものであろうことはここで判明したわけだが、2人が何故ここにやってきったのか、2人はどんな関係なのかは不明のままである。先に展開の糸口を出したのは山本であった。「どうしたのそわそわしちゃって・・かわいい・・。」と水を向ける、「ユウスケさんって年上が好みなんですって?」「は・・はい・・そうなんです・・。」鶴瓶は祐介となった。「私ずっと前からあなたのこと意識してたんですよ・・。」まさかの展開に鶴瓶はあせる。「こんなに汗をかいちゃって・・。」と鶴瓶との距離を詰める山本。そうなると鶴瓶は逆にあせり始める。更に汗をかき唇はとんがり今にもよだれが垂れそうであるのだがその雰囲気を察せられまいと逆の行動をとる。山本はそんな鶴瓶を好意的に解釈し積極的になってゆく。「私の事嫌い?」「いえ・・決してそんなことは有りません・・好きです。」山本の本心がわかると今度は鶴瓶が積極的になる。「け・・結婚を前提につき合ってください!」「でも・・まだお互いのことがそこまでわかってないのに・・。」「いや・・欠点があったとしても・・その欠点も合わせて好きです・・。」「そう・・可愛いわ・・思った通りの人・・。」鶴瓶の唇が一層とんがった。「このベッドちょっと狭いわよね・・。」「え?なにをおっしゃるんですか?」「フフフ・・。」絶高の雰囲気?となった所でOKの合図。やんやの拍手にも、山本陽子の「素」がそのまま出てしまっていると、ドラマ終了後のトークで反省しきりの山本。「もっとちゃんとした展開にしなきゃいけなかったと思うの。絶対にもう一回やらせてください。」と言いながらスタジオを後にしたのだった。

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