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今までの公演

#261

 

大和田伸也 「おかきと親分」

今回のゲストは劇団四季出身で渋い声が魅力のベテラン俳優、大和田伸也さん。最近はバラエティーの出演なども頻繁で、その意外な素顔が垣間見られるが、本当は面白いこと大好きな俳優だったのだ。設定は「料亭」。

鶴瓶さんはスーツ、対する大和田さんはジャージといった衣裳で、一体何の役かは全く分からない状況。しかも板付きは大和田さんで始まり、いきなりゴロンと横になったところからスタート。

入ってきた鶴瓶はその大胆なポーズに驚きを隠せないが、積極的に仕掛けていくことにした。上座に座った鶴瓶はいきなりこう切り出した。
「明後日、収監されることになりまして・・・」

大和田さんを収監間近のヤクザの大親分に仕立て上げたのだ。鶴瓶はその顧問弁護士となった。後に分かったのだが、大和田さんは悪人にはならないと、それだけ決めて今日の収録に臨んだという。それだけに大和田さんもこれにはびっくり。しかし持ち前のアドリブ力でいきなり大親分になりきり、あの手この手で何とか収監を逃れようとする。身代わり作戦、抱き込み作戦など、しかし力の無い鶴瓶にはどうすることも出来ない。それどころか収監を後押しするような発言に終始する。大和田は怒ったり、泣きを入れたりするが一向に状況は好転しない。

ふと見ると、部屋の隅に風呂敷包みが一つ置いてあるのに気付いた鶴瓶は、それをお金に見立て、その金でなんとかしようと提案する。

実際の包みは美術が勝手に用意したものなので、中身がお金はどうか誰も知りませんが、しかしこの包みが後半の大きなポイントになるとは、このときは誰も予想すらしていなかった。

大和田は鶴瓶の提案を断った。そもそもその包みには先祖代々受け継がれた貴重なものが入っており、母親からの手紙、仕事に臨む姿勢などが書かれた重要な手紙が入っているという。悪いことだけはするんじゃないという、母親の厳しい教えが書かれていると、大和田は言う。だから収監されるような悪いことが自分に出来るわけ無いと主張する。

で調子に乗った大和田は証拠にその手紙を読ませてやると言う。当然手紙など誰も用意してないが、一体どうするつもりなのか?大和田の真意は分からないまま、鶴瓶は包みを持ってくる。すると、結び目を解きながら、「読ませてやる」と言う大和田。これにはさすがの鶴瓶も「無茶しなはんな・・・」と芝居とも本気ともとれる台詞で制止しようとするが、大和田の耳に届くことも無く、なおも解き続ける。「やめなさい」「いや、読んで欲しい、声を出して」「無茶しな・・・」と押し問答が続いた挙句風呂敷包みが解かれた。

「おかき・・・って書いてある」と鶴瓶。出てきたのはおかきの箱。しかしめげない大和田は「この中に入っているんだ」と蓋を開けた。

「おかき・・・です」と鶴瓶。中にはおかきがびっしりと敷き詰められている。ごく普通の手土産だ。

2人は中のおかきをボリボリムシャムシャ食べながら「おかき・・・です」と繰り返すのみ。しまいには部下の杉本のせいにして「おかきだよ!」「おかぎだぞ!」と逆切れ。

予測不能な大和田さん、でした。

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