今までの公演

#134 真矢みき

元宝塚の真矢みきさんを招いたスジナシドラマの設定は「物干し台」。スタジオには昔ながらの家屋の物干し台と、それに軒を接した部屋が作られた。真矢は何故か浴衣姿、鶴瓶はパジャマを着ている。「なぜパジャマなんですか?」という問いに「スーツとパジャマが用意されていたからね・・・。スーツは無いやろ・・ということでパジャマにしたんや・・。」と答えるのだが唇が少しだけとんがっているのをスタッフは見逃さなかった。鶴瓶が軒を接する部屋に入り、真矢が物干しに上がってのスタートとなった。真矢が物干しの鉢植えに水をやっていると鶴瓶の部屋のカーテンが開くのだが真矢が居るのがわかるとサッと閉じてしまった。鶴瓶はお互いに知らない者同士というつもりだったらしいが真矢が「たくちゃん!」と親しげに呼んだので鶴瓶のもくろみは簡単に崩れた。窓を開けて話し始める2人。この日は盆踊りと花火があるということらしい。真矢は盆踊りに行くために浴衣を着ていたのだ。「ああ、おはよう・・。」という鶴瓶に「こんな時間に何がおはようよ。」と返す真矢。セットには星空と近所の看板には灯りが有ることを鶴瓶は気づいてなかったのだ。「仕事休みやったから今まで寝てしもた・・。」とつじつまを合わせる。真矢は忙しく物干し台で掃除をしたりして動き回りながらの芝居である。2人は昔ながらのつきあいで鶴瓶は真矢の男性関係もすべて知っているようである。距離が近すぎてそれ以上の関係にはならない・・という雰囲気だ。が、物干し竿に掛かっているハンガーが取れないと言う理由で鶴瓶を招く。鶴瓶は窓から直接物干し台に乗り移るのだった。ツーショットになり真矢は鶴瓶との距離を詰めて行く。鶴瓶もまんざらでは無い様子なのだがなかなか決定打が出ない。鶴瓶は、話の切れ間に物干し台から自分の部屋に戻ろうとするのだがその動きもあたかも後ろ髪を引かれている様子である。真矢も鶴瓶を引き留める様子で話を続ける。これが後になって「そっちが誘った」「いや、そんなつもりじゃない」という論議に発展するのだが2人は結局・・・。

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