今までの公演
#138 | 斉藤由貴 |
![]() |
「スジナシに出たかった!」と熱く語る斉藤由貴さんを迎えたスジナシの設定は、「おしゃれな部屋」である。斉藤は自前のパジャマ姿、鶴瓶はスーツにネクタイというスタイルでスタジオに登場した。
ドラマのスタート前に斉藤は部屋の中を入念にチェック。「自分の部屋だから何処に何が有るのかをちゃんと知ってないと・・・。」ということである。鶴瓶は、本番前に2回の歯磨きをして万全の構えだ。「玄関はここなんですね。」「ああ、そうですね・・。」「じゃ、鶴瓶さんはここから入って来るんですね?」「いや、それはわからないですよ・・。」とセットの横に入り込んで窓から顔を見せる。『何がどうなるか、わからないんですよ・・。』暗示するようなやりとりである。いよいよスタート、斉藤は部屋の隅にある椅子に、遠くの一点をじっと見つめたまま腰掛けている。時間が過ぎても鶴瓶は入って来ない・・。すると先ほど顔を出した窓の外に有る階段を上り、途中で立ち止まって部屋の中を見て斉藤と目が合う。階段を下りて玄関に向かう鶴瓶。「ごめん下さい!」の呼びかけに斉藤は、「私動けないから・・どうぞお入り下さい・・。」と意味深な返事。「それじゃ、失礼します。」と遠慮がちに部屋に入る鶴瓶。「隣に仕事でよく来るんですが、いつもあなたがその椅子に座っていて・・、横顔しか見たことが無いので・・ちゃんとお会いしたいと思って・・。」とこれも少々無理がある意味深ぶりである。入念な歯磨きを無駄にしないぞ!という意気込みが伝わる・・。しかし斉藤のテンションは正反対。何らかの原因で歩くこともままならない女を演じている様子だ。鶴瓶の質問に対する答えかたも普通ではない。そんな斉藤の雰囲気に徐々に引き込まれる鶴瓶の口調もいつもとは違う。不自由な体を支えながらやっとのことで椅子から降り床に座る斉藤。鶴瓶をもっと近くに座るように勧める。不思議な会話が、緊迫したやりとりが、ゆっくりと続く・・・。終盤、鶴瓶は斉藤の両親に依頼されたカウンセラーであることを告白する。それを聞いた斉藤は、なんと一気に立ち上がり、それまでの状況を一挙にひっくり返す!!「だからウザイんだよね!なんだかんだと!」と一方的にまくし立てたのだ・・・。