今までの公演

#144 牧瀬里穂

1月29日に名古屋市芸術創造センターで行った「劇場スジナシII」のゲストは、スジナシ2回目の出演となる牧瀬里穂さん。前回は平成11年4月に登場し、迫真の演技で鶴瓶はじめスタッフを唸らせた。

冷たい風が吹き付け雪が舞う日となったにも係わらず、劇場スジナシII公演当日、芸創センターには早くから大勢の方々が来場し満席状態。開演と同時に鶴瓶が幕前に出て会場の皆様にご挨拶。「なんなら皆さんからのリクエスト聞きましょか?」と言うと早速「めがねを外して欲しい。」というリクエストが飛び出した。眼鏡を外すと何も見えなくなる鶴瓶は、急遽コンタクトレンズをつけて対応することに・・・。いよいよ収録開始となり、コンタクトを着けてゲストを招く。牧瀬里穂さん登場で巻き起こる拍手と歓声。

今回の設定は遊園地。舞台には、観覧車が見える遊園地の入場口が作られた。鶴瓶はセーターに黒のパンツ。牧瀬もラフなスタイルである。舞台のセットを見た後「どちらがどうするか?」を決めるため鶴瓶が再びお客様からリクエストを聞く。結果「牧瀬が居る所に鶴瓶が入ってくる。」ということになった。いよいよカウントダウン。鶴瓶はそのタイミング、自前のコートを羽織った。

遊園地の前で人待ちする様子の牧瀬。少し間を置いた鶴瓶は、遊園地出入り口の奥、つまり園内側から舞台に出た。出入り口の鎖をまたいで牧瀬に近づく。いつも第一声でおおよその2人の関係が決まる。その雰囲気から2人は初対面のよう・・。「男と女が遊園地の前で待ち合わせ・・・しかし、初対面・・・。」というシチュエーションに鶴瓶の目尻が下がり口元がほころびながら上唇が心持ち前に出る。『鶴瓶スケベサイン』だ!。鶴瓶は何らかの方法で「出会い」をした男と女であると確信する。牧瀬の「田中さん・・ですよね?」というセリフで鶴瓶が「はい!」と即反応。しかし結局は牧瀬は鶴瓶をはじめて会う父親という展開に持っていく。「結婚して海外で暮らすことになったので一目会いたかった・・。」ということらしい。父親とこんな遊園地に一度来たかった・・。というストーリー展開である。鶴瓶は不本意ながらも牧瀬の展開に合わさざるを得ない・・しかし鶴瓶は、「いや、俺は本当はあんたの父親じゃないんや!」と言ってしまう。「本当の事を教えて欲しい。じゃ私は誰の子なの!?」と鶴瓶に迫るのだが鶴瓶は本当のことを言うことができない・・。さらに母親は入院中で余命後わずかであるというストーリーも加わって2人は迫真の演技に・・。ドラマも終盤になり結局、「お前は俺の子や!」と言う鶴瓶。牧瀬も「うん!私はお父さんの娘や!お父さん!」と言う親子の姿に・・。客席には涙を拭くお客様の姿もあった。

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