今までの公演

#150 中尾彬

ドラマや映画、最近は数々のバラエティーにも出演。独特の個性と風貌で大人気の中尾彬さんをゲストに迎えたスジナシ。中尾は、CBCに到着すると「俺は役者の中でもこのスタジオには一番多く来てるんじゃないかな?」と懐かしそうに語った。確かに過去CBCが制作してきた数々のドラマに出演してきた経緯がある。スジナシに対しては「何も考えてない。」と一言。自信すら伺える。

今回スタジオに作られたのは、立派なお屋敷の離れにでもありそうな「茶室」。入り口を閉めてしまえば密室、しかもかなり狭く、どこか意味深な状況ともいえる(しかし、状況をどう解釈するかは出演の二人次第。展開はやってみないとわからない)。

中尾、スタジオに入り茶室のセットをジロリ。カウントダウンが始まりドラマがスタート。中尾は茶釜を前にどっしりと正座。さすがに一瞬にして茶室の雰囲気にすっかり溶け込んでいる。そこに鶴瓶が入ってくる。鶴瓶は、呼ばれて来たのだという素振りの演技だが、中尾は「それで・・・?」と一言(鶴瓶の方が用があって来たのだ!と言わんばかり・・)。予想と反する展開に鶴瓶は自分が訪ねてきた理由を考える。そこで咄嗟に出たセリフが「ウチの奥さん返してください!」だった・・。まさか!衝撃の一打にスタッフも観客も大緊迫だが、中尾は動じることなく一言「それはできない。」とバッサリ・・。鶴瓶撃沈。しかし、攻撃の手を緩めない鶴瓶。「え?どういうことなんですか?!先生は私たちの仲人じゃないですか!」。中尾がお茶とお花の師匠で、近所の奥様方を相手に教室を開いている。鶴瓶は、その弟子である近所の主婦の旦那。中尾は仲人でもあるらしい。「だって仲人って仲の良い人と書くだろう・・」「あ、そうか・・・。」なんとも変な理屈の話し合い。中尾の圧倒的な説得力、見事な切り返しの前に、鶴瓶もエスカレート。突然、怒りを爆発させたり大声で怒鳴ったり・・・だが中尾は一向に動じない。「あんたの奥さんがあんたを嫌だって言うんだから仕方ないじゃないか。あんたが悪いんだ・・。」ともっともらしい理由を重い口調で言われると鶴瓶はなぜか納得してしまう方向になる。鶴瓶がどんな手を使って攻めても中尾は全てをあっさりとかわしてゆく。

鶴瓶は次第に追いつめられていく。なんとか中尾を窮地に追い込もうと最終兵器のつもりで中尾の背景や本性をあばこうという展開を考え出し、「実は近所の旦那さんらとも話してたんですが・・みんな行方不明になってるんですよ・・。」と中尾が犯罪を犯していることをほのめかす。しかし何を言われても決して動じない中尾。「俺はそんなこと知らない。」とあっさりと否定。それどころか強い口調で「え?何だって!」と睨まれるとつい「すみません!」と弱気になってしまう鶴瓶は、結局何をしても無力だった・・。

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