今までの公演

#162 古田新太

舞台にドラマに個性的なキャラクターで注目の古田新太を迎え「古ぼけた事務所」を設定に張り切る鶴瓶。楽屋では、「古田さんは何してくるかわからんからな...。」と身構えていた。しかしスタジオ前室で古田を迎えるとその緊張感が一転?!鶴瓶がいろいろと話しかけるが、なにやら古田は上の空。「僕は普段から極端な上がり症なんです。」と言う古田、緊張しているという。さらにセットを見ながら「困りたいな....。」とポツリ一言。考え込む鶴瓶・・「わかりました。困ってもらいましょう!」と早速それを採用。リクエストで鶴瓶が事務所にいる所に古田が入って来ることになった。さらに「酔っぱらって入ってくる...。」という条件付きに。いきなりの<困った状態スタート>である。セットの古ぼけた事務所には、中国製品のちょうちんや飾り物などが入った段ボール箱が置いてあり、何の会社なのか不明な状態。

いよいよドラマのスタート。鶴瓶は酔った古田が入ってくると、深夜に電話があったことを告げる。問題が起きているようだ。鶴瓶は古田の兄で、会社は古田が経営しているということになる。探りあう二人、具体的な内容が無いまま雰囲気で展開してゆく。軽妙な電話のやりとり、状況、問題の内容が爆笑を誘う。どうも資金繰りに追い詰められた古田は、近日中に大金が必要という状況に。鶴瓶はそんな古田に一気に大金を手にすることができる方法が有ると言う。その仕事の相手に電話を・・。と突然、鶴瓶は電話をしている古田を置いて部屋を出る。セットの外に出てしまったままで、なかなか戻ってこない。みごとに一人芝居を続ける古田。電話を切ってもひとり残されたまま、何もすることが無い(これも困る状況である)。鶴瓶を探そうと、事務所のドアを開けると、体中を紐で縛られた鶴瓶が・・。一体何がどうなったのか??? 負けじと古田も、部屋を飛び出す。今度は鶴瓶がひとり芝居。やがてセットの外から叫び声が!! 声の元へ鶴瓶が駆け出そうとドアを開けると、傘の柄を口にくわえた古田が大の字に倒れており・・・両者譲らずの迫力戦に、観客も唸ることしきり。

出来上がったばかりのスジナシドラマを、二人で見直しながら、その演技中の思いをプレビュートークで検証。鶴瓶は、古田の「困りたい」に懸命に応えた腹のうちを表明。また、セット裏に出たときの、鶴瓶・古田それぞれの様子をとらえた別カメラの映像も公開。その辺にあったロープを取り思いつきで自らを縛れとスタッフに命じる鶴瓶や、「(小道具など)何かないか」とセット裏を走り回る古田の様子に加え、突然の事に大慌てするスタッフのドタバタ!?も克明に写し出されており(カメラは大揺れ、しかも走り回る二人を追い切れていない)、大爆笑。鶴瓶談「スタッフも困ってるやん」。古田は、「ウワサに聞いていたスジナシだが、怖くて!?出演したいとは思ってなかったが、やり始めると楽しくなってきた。今度出演するときは「喜びたい(「困りたい」ではなく)」」と。

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