今までの公演

#336 大塚千弘「お帰りお兄ちゃん」

今回のゲストは大塚千弘さん。大塚さんといえば、東宝「シンデレラ」オーディションで特別賞を受賞した。鶴瓶さんは初めてお会いするということだが、一体どんなドラマを見せてくれるのであろうか。スタートは大塚さんが板付き、鶴瓶さんはフレームインだ。

鶴瓶が勝手口から入ってくると、大塚は「おかえりー!!」と迎える。二人は一緒に暮らしているようだ。座ってお菓子を食べている大塚を見て、鶴瓶は「就職もせんと。いつ働くねん?それか結婚かどっちかや」と不満を言い「男おるんかショック受けないから言ってみ?」と聞く。相手がいないと確信している言い方である。しかし大塚は「知らんかったん?おるよ」と答える。まさかの返答に、鶴瓶は少しショックを受けているようだ。大塚は携帯をいじり始め「これや」と鶴瓶に写真を見せる。そこには鼻にピアスをした男の写真が。鶴瓶はその男の事が気に食わない様子。どうやら二人は親子のようだ。

彼は芸人の付き人をやっているらしく、大塚は「初めての年下やねん」と浮かれ気分。鶴瓶は納得いかないようだが、大塚は「本当に優しい人やから。なんとでもなるって」と前向き。その言葉を聞き、鶴瓶は「別れ!!はよ別れ!!」と我慢の限界だ。その瞬間、大塚の顔色が変わった。大塚は立ち上がると「あかん!!」と大声で叫び、扉を勢いよく閉める。驚く鶴瓶であったが、大塚は「何でもないよ」と急に冷静になる。明らかに不自然だ。そんなことより、鶴瓶は可愛い娘のことが心配。

鶴瓶は「とにかく父さんは認めへんからな」と頑固だが、大塚から「言いたいことがあんねん」と相談を受ける。鶴瓶は「言うな!!」と悪い予感がしているようだが、そんな鶴瓶をよそに、大塚は「最近この家おかしいことあんねん」と告白。鶴瓶は「お前も見てんのか?」と驚きを隠せない。鶴瓶と大塚は、この家の中で不思議なものを見ていたのだ。

大塚はそれと話したことがあった。それは小さい子供で、大塚の良き相談相手であった。大塚は彼のことを色々話していたが、その子供は「この人は優しいから大切にしてくれるよ」とアドバイスをくれたらしい。すると急に下を向く鶴瓶。すると鶴瓶は「まさかと思ったけど、それお前の兄貴や」と言う。大塚は会ったことがないようで「私にお兄ちゃんがいてるん?」と驚く。兄であるのに、まだ子供であるというのは不可解だ。

実は、大塚の兄は7ヶ月のときに死産していた。そんな兄が形を変えて家族を見守っていたのだ。大塚が仕事を辞めた後も、兄は色々な相談に乗っていた。兄は色々な話を聞いてくれ、大塚の第一の友達になっていた。大塚にとって、兄でありながら何でも話せる大事な友達。そんな兄は、大塚の交際に賛成していたのだ。鶴瓶は「日曜日にその鼻ピ連れて来い」と言う。大塚は嬉しそうに「ええの?ほんまにええ人やし、お父さんも絶対に気に入る!!」と叫ぶ。ここで中井さんのOKコール。

ドラマが終わると、鶴瓶さんは「うわーーー!!」と叫び感動している。死産した兄は形を変えて家族を支えていた。そんな兄のおかげで、父親は心を開いてくれた。大塚さんの笑顔がよく似合う、心暖まる家族のお話。

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