今までの公演

#340 正名僕蔵「THE WAY TO THE NOBEL PRIZE」

今回のゲストは正名僕蔵さん。オープニングトークで鶴瓶さんは、正名さんが海外に行っていたときのお話を聞く。演技の勉強の為にニューヨークへ行った正名さんだったが、演劇学校で門前払いをくらい、1ヶ月で帰ってきてしまったんだとか。正名さんは「ちょうどハロウィンで、町はすごい楽しかったです!!」と言うと、鶴瓶さんは「何の話やねん!!」と大笑いでつっこむ。お二人はどんなドラマを作り上げるのか。スタートは鶴瓶さんが板付き、正名さんはフレームインだ。

正名が扉を開けると、鶴瓶は「どうも!!」と挨拶する。正名は「入っていいの?」と偉そうに入ってくる。上司の雰囲気をかもし出している。正名は「君はおっちょこちょいだから怖いよ」と嫌味を言うと、鶴瓶は「この前はすみませんでした」と謝る。鶴瓶はこの実験室に配属されたばかりのようで、よく分からずにミスをしてしまったようだ。しかし正名は「そんなのは言い訳にならん」と厳しい言葉を浴びせ、机にある道具を漁りだす。

正名は「どう?進んでる?」と聞くが、進行状況はあまりよくなかった。正名は「書類にまとめてもらおうかなーって思ってるから」と言うと、突然、鶴瓶は「臭いです」と半笑い。部屋の中には硫黄のような臭いがこもっていた。正名は何も感じていなかったようだが、少し経つと「扉を開けよう!!」と臭いを感じたようだ。正名は「アナタ2度目だよ!!」と鶴瓶のせいにするが、鶴瓶は「僕じゃないです!!」と否定する。それを聞いた正名は「アナタじゃなくて誰のせいなんですか!!」と怒鳴るが、この部屋には二人しか居ない。つまり正名自身のせいだが、正名は認めない。

正名は「前回はアナタの放屁が原因でしたが・・・」と話を展開するが、鶴瓶は完全に否定する。鶴瓶は恐る恐る「先生じゃないんですか・・・?」と正名の尻を見ると、そこには染みがあったようだ。正名の表情には余裕がなくなっていき「もし放屁ではなく・・・何か固形物があるのを目撃していたら・・・」と動揺を隠せない。正名はすでに漏らしてしまっていたのだ。

正名は白衣を脱ぐ。染みが付いてしまっているので、着心地が悪いのだろう。臭いに耐えられなくなった鶴瓶は「出ていいですか・・・?」と苦しそうに言う。しかし正名は「落ち着きなさい!!」と叫ぶと、近くにあったゴミ箱のふたを開け、その上にゆっくり座る。まさに洋式トイレに座っているのと同じ体勢だ。鶴瓶は「先生その格好はダメです!!」と焦るが、そんなことより臭いがきつくなっていた。鶴瓶は「出ていいですか?」と限界に近いが、正名は「まって!!まって!!お願い!!まって!!プリーズ・・・ウェイト・・・」と叫ぶ。もうすぐこの部屋に誰かが来る予定があるようで、正名はこの状況をどうにかしなければならない。

すると正名は「君さ・・・ノーベル賞欲しくない?」と聞く。当然学者として鶴瓶は驚くが、正名は「今やってる研究さ・・・君が発表しちゃえば?」と続ける。正名はノーベル賞を捨てる代わりに、鶴瓶に濡れ衣を着せるつもりだ。鶴瓶は「てことは・・・」と話し始めるが「おえっ!!」と臭いで嘔吐寸前。それを見た正名は「まだ話は終わってない!!」と心の叫び。どうすれば濡れ衣を着ることが出来るか、鶴瓶は考えていた。鶴瓶は「私がそこに座って・・・」と提案するが、正名は「立ち上がった時にダラダラっとしたものが・・・」と不服そう。正名はその場から立ち上がることすら出来ない。ズボンの間から落ちてきてしまう。追い込まれた正名は「そこに綺麗なズボンが・・・」と鶴瓶のズボンを指差して言う。さすがに鶴瓶もズボンを交換するのは厳しい。鶴瓶が「白衣で隠せば・・・」と言うと、正名は「君は本当に考えが甘い!!だったらなぜ私の白衣に染みていた!!そんなんだからノーベル賞が取れないんだ!!」と自分勝手な発言。鶴瓶はしぶしぶズボンを脱ぎ、正名に渡す。正名は嬉しそうな顔で自分のズボンを脱ぎ始める。ここで中井さんのOKコール。

ドラマが終わると、鶴瓶さんは「ズボン返せ!!」と大爆笑。少し下品なドラマであるが、正名さんのあまりにリアルな顔つきに、感情移入してしまった人も少なくないだろう。役としての正名さんは、ノーベル賞よりもプライドをとったのだ。

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