今までの公演
#122 | 池畑慎之介 |
![]() |
待望のゲスト、池畑慎之介/ピーターを迎えたスジナシの設定は、駅の待合い室。スタジオには、夜の田舎の無人駅が作られた。前室で顔を合わせた二人は、久しぶりの再会であったらしい。池畑は、「今回は、池畑慎之介(男)で行くのかそれともピーター(女)で行くのかを迷い昨夜は眠れなかったが本番10分前にピーターに決めた」という。鶴瓶のピーター論は、「竹を割ったような男の中の男」。スジナシは、そんなピーターだからこそできる芝居を見ることができた。鶴瓶が一人で待っている所に、ガラガラと田舎の駅の引き戸を開けて入ってくるピーター。鶴瓶は、「他人同士で・・。」と考えて敢えて関わらないという様子。しかしピーターは、「ネェ!トイレの水が流れないョ!引っ張るヒモが切れたよ・・。どうしよう・・!」と鶴瓶の所に歩み寄る。結局は、他人にはなれなかった鶴瓶、「もうええやん、そのままにしとき!」となだめるのだがピーターは、あくまでもこだわる・・。しかも発音とイントネーションがおかしいのだ。もしかしたら?の予想が的中し、彼女はフィリピンからやってきた女らしい。鶴瓶と結婚をして鶴瓶の実家の家族と会い、その帰路であるということに・・・。二人はパブで知り合った後、結婚しそれでピーターは日本国籍を取得しているという。ピーターは、トイレがそのままになっていることをあくまでも気にするので鶴瓶がトイレに行く。「あら!私の見られちゃったねぇ・・。」と恥ずかしがりながらもざっくばらんである。戻った鶴瓶は、ピーターに「温泉地で働く先を見つけたから行ってくれ。」とピーターに言う。「えっ、何?私、踊るの?それとも歌うの?」と仕事の内容を聞き出そうとする。鶴瓶は、口から出任せ人間で、彼女を餌にして生きるうだつの上がらないサラリーマンであるらしい。言葉の端から「もう金は入ってんのや・・。行って貰わな困る・・。」と借金の返済目的でピーターを売ろうとしていることがばれてしまう。「私のお腹には赤ちゃんがいるのよ!」と鶴瓶を攻めるピーターは、興奮すると恐ろしく強い。「私に嘘をつかないで!!」と暴れる。
テコに合わない上、子供が出来たと知って鶴瓶は彼女から逃げようとするのだった。池畑慎之介/ピーターには、「男だから出来る女の演技」の真髄を見せて貰った。