今までの公演

#292 板東英二 「泥仕合」

今回のゲストは板東英二さん。鶴瓶さんは風邪を引いているようで、「この人に来てもらうのにこんな声で悔しいわ。」と残念そうだ。板東さんが入ってくると、二人は大盛り上がり。40年近い付き合いと言うこともあり、お互いの事をよく知っているようだ。板東さんは「事実言った方が面白いで!!」と鶴瓶さんのプライベートを暴露しようとするが、鶴瓶さんは恥ずかしそうにそれを止める。どうやらOAでは言えないこともあるらしい。本当に仲が良さそうなお二人。先輩である板東さんと、鶴瓶さんはどんなドラマを作り上げるのだろうか。

両者フレームインでドラマはスタート。板東は自前のビニール袋を持っている。交番の中に入ってくると、板東は「アンタいくつになったんや?」と仕掛ける。机に座ると、鶴瓶は「アンタアンタってうるさいなーアンタ。自分が何したのか分かってんのか!?」と怒るり、机をバンバンと叩きながら説教をしている。これは板東が本当に嫌いなことの一つらしい。後に分かることであるが、鶴瓶は板東を怒らせようとしていたそうだ。ドラマの中でも板東は少しずつイライラしてくる。

板東が「アンタ本当に警察か?」と聞くと、鶴瓶は「警察じゃない。町内の会長や。」と答える。すると板東は「違うなー。会長は別の人や。お前なんか見たことないわ。」と言う。鶴瓶は常に上から目線で接しているが、板東は鶴瓶のことをそう思っていないようだ。すると鶴瓶は「色々と人の物取りやがって!どんだけお前の面倒見てきたと思ってんねん!!」と更に怒り出す。この一言で、板東の心は現実世界に帰って来てしまう。

板東は「ホンマの事言うたろか?アンタのことよく知ってるでー。」と言う。この時、鶴瓶の頭の中にある言葉が浮かんだ。それは、板東の「事実言った方が面白いで!!」というオープニングトークでの一言だ。鶴瓶は戸惑っている。そこに、板東の「もう芝居やめるでー?」というとどめの一言。ここで鶴瓶は確信した。板東は、もうドラマの世界に現実を取り込もうとしている。驚きと焦りで、鶴瓶は「ちょっと・・・この人何言ってるんやろか?」と思わず笑ってしまう。今までと立場が逆転。今度は板東が鶴瓶に対して言葉責めをする。「アンタ朝早くにウロウロする癖あるな?」「家は山の上の方やったな。道路が凍結して帰れない時あったやろ?」などと言う。鶴瓶の焦り方を見ると、これは真実なのであろうか。鶴瓶は「勘弁してください・・・。」と謝っていたが、突然ふっ切れたように、机をバンッと叩いて立ち上がった。

鶴瓶は「何しに来たんや!!こんなんもうどうでもええわ!!」と言う。板東と鶴瓶は笑いを抑えきれずにいる。すると、今度は板東がバンッと机を叩き「俺ら今日でこの世界から消えるで!?」と立ち上がる。それに対し、再び鶴瓶が机を叩いて立ち上がり「お前が来たらこうなると思っとったわ!!この番組潰しに来たんか!!」と叫びだすと、板東はそれを聞いて笑い出す。ここで中井さんのOKコール。それと同時に「お前が悪いんやぞ!!」と罪のなすりつけ合い。まるで子供のケンカのようだ。

ドラマの中でも明らかになったが、お二人とも本当に付き合いが深いようだ。プレビュートーク中も、そんな二人を見て会場では笑いが絶えなかった。とても暖かい雰囲気が終始漂っていたが、ドラマに関してはとてもインパクトのあるものに仕上がった。

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