今までの公演

#322 光石研「ナターシャのバカヤロー」

今回は光石研さんをゲストでお出迎え。中井さんはほとんど初見ということでドキドキの様子だ。そんなスジナシで今回緊急事態発生!?ドラマは鶴瓶さんが板付き、光石さんがフレームインでスタート。

鶴瓶は劇場の中で立っている。光石は入ってくると「おはようございます」と挨拶する。それに対し鶴瓶は「おはよー」と馴れ馴れしく挨拶するが、すぐさま「あ・・・すみません!!」と訂正。鶴瓶は下っ端のようで、昨日の公演のダメだったところを稽古しているらしい。

すると鶴瓶は「劇団に入れてもらえないですかね?」と言う。どうやら鶴瓶は仮の所属という形になっているようだ。光石は「昨日も同じこと言ったよ!!」と強気な口調で言う。鶴瓶は「じゃあ僕の役は誰がやるんですか!?」と抵抗するが、光石は「アンタの役は俺がやるよ!アンタと二人のシーンも俺が全部一人でやるよ!」と叫ぶ。光石のメチャクチャな発言に、鶴瓶は苦笑い。

光石は偉そうに劇場の観客席に座っている。しかし、鶴瓶は「切符売ったの僕ですよ!!全部売りましたよね?」と抵抗。すると光石の態度が急変。慌てたように「それは本当にありがとう・・・」と言うと、観客席から降りてくる。慌てすぎた為か、光石は観客席の階段から転落。光石は「痛っ!!」と足首を押さえながら座り込む。これが演技なのか、本当に痛いのかはこの時誰にも分からなかった。詳細はプレビュートークで。

演技を続ける光石。光石は「売っていただいて本当に・・・あのシーンはやっぱり二人でやりましょう!!」とドンドン腰が低くなる。鶴瓶は「僕の演技はどうですか?昔からこの劇団が好きで・・・やめろと言うなら辞めます!!」と続けて言う。光石は「あのー下手です」とハッキリ答えてしまう。落ち込む鶴瓶を見て、光石は「上手ければいいってもんじゃないじゃない!心じゃない!!」とフォロー。鶴瓶の大きな悩みは『噛んでしまう』ことであった。昨日の公演でも噛んでしまい、舞台中に光石に叱責されたらしい。鶴瓶は「あの言葉アドリブですよね?ショックで・・・もう一回言ってみてくださいよ!!」と言う。

二人は壇上に上がる。すると光石は、鶴瓶の前に回り込み「ナターシャのバカヤロー!!バカタレー!!」と大声で叫ぶ。それを聞いた鶴瓶は半泣き。鶴瓶は、このセリフにビックリしてセリフが出てこなかったという。そんな鶴瓶を見て、光石は「12月もお願いします。もうちょっと広い劇場で・・・準主役なんてどうだろう?」と提案。どうやら劇団関係の出資は、全て鶴瓶がしているようだ。

鶴瓶は中小企業の社長ということもあり、ある程度の金は持っていた。以前も光石の口車に乗せられ出資したが、結局少しのセリフしか貰えなかった。光石が「800人のキャパで一ヶ月・・・」と言うと、鶴瓶の怒りは頂点に。鶴瓶は「馬鹿にすんなよ!!800人のキャパで一ヶ月ってなんぼ金取ろうと思ってんねん!!ナターシャのバカヤロー!!」と叫ぶ。今度は光石が半泣きで「すみません・・・すみません・・・」と謝っている。ここで中井さんのOKコール。

プレビュートークで光石さんが転んだシーンになると、鶴瓶さんは「これは本当に痛かったんですか?」と質問。実は演技ではなく、本当に転んでしまい痛かったのだという。鶴瓶さんはスタッフに湿布を要求。プレビュー中にまさかの治療が始まった。鶴瓶さんが湿布を貼ると、光石さんは「かなり良くなりました!!」と言うと、中井さんは「もうですか!?」とスタジオを笑いに包んだ。緊急事態が発生したスジナシであったが、笑いの耐えない収録であった。光石さんの役者としての資質、そしてお人柄がよく分かる回となった。

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