今までの公演

#362 笹本玲奈「カムバック」

今回のゲストは笹本玲奈さん。13歳のときにデビューし、今年で15年目のベテランだ。笹本さんは、テレビに出演されることはほとんどないそうだ。笹本さんは「役者さんによっては、舞台でアドリブを演じる方もいるんです。なので鍛えてもらいに来ました」とやる気満々だ。今回は完全アドリブ。即興ドラマに期待がかかる。スタートは鶴瓶さんは板付き、笹本さんがフレームインだ。

笹本は急ぎ足で入ってくると「おはようございます」と挨拶する。鶴瓶は「遅かったやないか」と言うが、笹本は「あんた誰?」と鶴瓶を見る。鶴瓶がこのライブハウスの人間だと分かると、笹本は「ごめんさない。遅刻しちゃって」と謝る。いつも居る人とは違かったようで、笹本は「私のファンかと思ったんですよ」と笑顔でごまかす。笹本はバンドのメンバー、鶴瓶はこの店の関係者だ。

笹本以外のメンバーは遅刻していた。笹本は「マイクテストだけしてもいいですか?」とステージの上に立つ。すると笹本は「愛してもー思い知らされるー一生夢見るだけさー」と歌いだす。舞台『レ・ミゼラブル』よりオン・マイ・オウンの一節だ。あまりの歌唱力と声の響きに、鶴瓶は椅子から転げ落ちるほど驚く。鶴瓶は「すごいな!!」と絶賛すると「もう一回やって」と頼み込む。笹本が続きを歌い終えると、鶴瓶は「バンドのメンバーいなくてもアカペラでいいやん!!」と勧める。そういうわけにもいかず、笹本にはメンバーが必要。まだバンドのメンバーは来ないので、笹本は慌てて電話をかけ始める。笹本は「あと2時間で始まっちゃうんだよ?は!?」と、もめているようだ。電話を切ると、笹本は「どうしよう!?」と鶴瓶に助けを求める。何かトラブルがあったようで、バンドのメンバーは来ないようだ。

すると笹本は「なんか楽器できる?一緒にやれる?」とムチャを言いだすが、鶴瓶は「アカペラでやったらいいじゃないですか」と断る。それも、さきほどの歌を聞いたからだ。しかし笹本は「無理だって!!」と自信がない。すると笹本は、鶴瓶がここで働くようになった理由を聞く。ライブハウスで働いているので、音楽に興味はあるはずとふんだのだ。案の定、鶴瓶は音楽に興味があった。鶴瓶が「私は元々フォークが好きで・・・」と言うと、笹本は「フォーク!?フォークってなんかイェーイみたいな?」と謎のダンスでフォークを表現。鶴瓶は、笹本のフォークのイメージに笑いそうになる。しかし、こんなことをしている場合ではない。外にはもう200人以上の客が並んでいた。笹本が「なんかやって!!」と頼み込むと、鶴瓶はステージの上に立つ。鶴瓶は、あることがあって歌うのをやめたらしく「また・・・歌ってええんやろか?」と聞く。笹本は「おっさんは熱いハートがあるから大丈夫」と優しく後押し。

すると鶴瓶は「子供の頃の思い出はーつまらない事ばかりー」と歌いだす。西岡たかしさんの名曲『うろこ雲の絵』だ。笹本はうっとりと聞き、鶴瓶が歌い終えると拍手。笹本は「すごい良かったよ・・・」と目に涙を滲ませる。鶴瓶は、笹本の歌を聞いて感動し、そして今この場で歌った。鶴瓶の歌に対する熱い想いは、再燃していた。鶴瓶は「歌ってええんやろか?また歌いだしてもええんやろか?」と聞くと、笹本は「うん。よかったよ、おっさん」と優しく後押し。ここで中井さんのOKコール。

笹本さんはステージの上に立つと、躊躇なく歌いだした。その歌唱力は、舞台を演じる女優としての貫禄を感じさせるもの。鶴瓶さんは本当に感動した様子。そしてまた、鶴瓶さんもステージで歌った。笹本さんはその歌に聞き入り、涙を流すほど感動した。二人の作り上げたドラマは、歌が持つ力を訴えかけるものであった。

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