今までの公演
#254 |
モト冬樹 「ブラジャー」 |
史上初!即興ドラマ中に笑福亭鶴瓶が大爆笑!
これまでも面白いシーンになると、思わず吹き出してしまう鶴瓶さんだが、それを巧みに演技として処理してきた。しかし今回ばかりは堪えきれず素になっての大爆笑となった。
鶴瓶さんを大爆笑させたゲストはモト冬樹さん。「ものまね四天王」としてブームを巻き起こし、人気を不動のものにし、近年ではその個性的なキャラクターを活かし、CM・ドラマなどで活躍中だ。設定は「女子大生の部屋」。ピンク一色に染まった部屋で、前代未聞のオープニングが起こった。
モト冬樹板付き、鶴瓶フレームインで始まった。開始早々モト冬樹は、目の前の引き出しを開けた。そこに入っていたのはブラジャー。それを手にとったところに鶴瓶が「まさみ」と言って入ってきた。「いらっしゃい」と言いながらも、ブラジャーを持って無防備に近づいてくるモト冬樹。扉を開けた瞬間まさかそんなことは想像すらしていなかった鶴瓶は、虚を突かれて、笑いが止まらない。大きな声で笑い始めてしまった。
何とか軌道修正し、「まさみのブラジャー持って何しとんねん」と詰め寄る鶴瓶に「お父さん?」と聞くモト冬樹。「お父さんちゃうよ」と否定する鶴瓶に「まさみの彼氏」と宣言するモト冬樹。しかし鶴瓶も自分が彼氏だと言う。そこですかさず「まさみのお父さん」だと変更するモト冬樹。そのいい加減さと、ブラジャーの一件が頭をよぎり、再度笑いが止まらなくなる鶴瓶。
それでもモト冬樹は「昔生き別れになって、最近ようやく居所を突き止めた」と調子のいいことを言い始め、下着メーカーに勤めている自分としては、娘がどんなブラジャーをしているか調査していたと、思いつきの出鱈目を次から次へと並べ立てる。
笑いを堪えながらも、芝居を続ける鶴瓶に、モト冬樹は「まさみって名前も初めて聞いた」とか、鶴瓶とまさみの関係はいわば「援交」だと分かっても「それはそれで良かったのかもしれない」などと適当な発言を繰り返し、そのたびの鶴瓶は笑いが止まらなくなる。
挙句の果てにはまさみの携帯電話をこっそり胸ポケットに隠し持っていることまで発覚し、鶴瓶はモト冬樹が父親ではなく、最近この辺に出没する下着泥棒ではないかという疑いを持つ。すると、下着泥棒だということをあっさり認めたモト冬樹。ただし指一本触れていないと言い切る。純粋にただ遠くからまさみを見守っていたと、逆に誇らしげに語る姿が、何だかとても正しい人に見てきた。いかん、いかん、下着ドロなのに。と今度はモト冬樹が反撃に出る。
「彼氏って証拠ないじゃないですか!」この台詞に急にうろたえる鶴瓶。一気に強気になるモト冬樹。そこでブラジャーを目の前に差しグルグル回すと、それに合わせて鶴瓶もグルグル回る。そして鶴瓶も自分が下着泥棒だと認めた。ただ鶴瓶は家の中まで入り込むのはいつものことで、まさみの行動も逐一チェックしている。「そういうのをストーカーって言うんだよ!」と説教をし始めるモト冬樹。
まさみちゃんそのものが好きな鶴瓶と、まさみちゃんの下着が好きなモト冬樹。ここでひとつの共通点が分かる。お互い“まさみちゃんに顔は知られてない”のだ。お互いが黙っていればバレない、という結論にたどり着いた2人は、改めて下着を物色し始め山分けを始めたのだった・・・。