今までの公演
#113 | 雛形あきこ |
![]() |
ゲストは、超実力派アイドル女優、雛形あきこ。
即興ドラマの設定は、「備品倉庫」である。雛形はOLの制服姿で現れた、それも短めのスカートである。雛形を見た瞬間、鶴瓶の目元と口元が一気に緩み、上唇がやや尖ったのをスタッフは見逃さなかった・・・。この時、鶴瓶の頭の中には、社内恋愛のストーリーが浮かんだのは間違いない。雛形が備品倉庫で一人で居るところに鶴瓶が入って来るところからスタート。雛形は、何故か倉庫の中に置かれた机を前にやるせない雰囲気でボーッとしている様子。そこへ鶴瓶が入って来る。雛形は、しばらくの間、だまり通す作戦にでた。すると鶴瓶は雛形が黙っているのをいいことに、勝手にストーリーを作り上げる。当初は、鶴瓶の紹介によってこの会社に入社し総務課に配属された雛形の勤務態度を注意する。雛形の上司に気遣いを見せながら社会人としての行動や態度を雛形に諭している・・。「あれ?常識人間なの?」と思われたのだが、それもそこまで・・・。案の定、話が進むに従ってこの備品倉庫を社内恋愛の密会場所にしてしまう。しかし、鶴瓶の思い通りに進んだのはここまでだった。中盤に雛形が「奥さんからヒナのところに電話があったんだ・・。」とポツリと言うと鶴瓶は、防戦一方となる。「エッ?どんな電話?なんて言うたの?」と先ほどまでの威厳は微塵も無い。雛形は、机の上にあったハサミを持て遊びながら奥さんの話を持ち出した途端に焦りの表情に変わった鶴瓶にゆったりとではあるが心の奥底に迫ってゆく質問をする。「で、ヒナと奥さんとどっちが大切なの?」と最後の切り札を出す。鶴瓶は、「そりゃ・・、ヒナの方が・・。会社でこんなこと言わすナ・・。」とその場限りのずるい台詞。雛形の目がきつく光った瞬間、持っていたハサミを握り締めて鶴瓶に迫る!鶴瓶はその猛烈な勢いに逃げるしかないが、狭い倉庫の中である。出入口で追いつかれそのハサミを鶴瓶に突き立てた!一瞬の静寂。雛形は「ヒナと一緒に死の・・。」と一言。鶴瓶は傷つき倒れながらも彼女を抱きしめるのだった・・。