今までの公演

#349 満島真之介「インドネシアから来ました」

今回のゲストは、立派なヒゲがお似合いの満島真之介さん。舞台公演で大活躍、期待の成長株だ。スジナシを毎週見てくださっているそうで、鶴瓶さんは「鍛え上げられてるから、怖いものなしでしょ?」と聞くと、満島さんは「今日が怖いです」と緊張されている様子。緊張をほぐす為か、満島さんは持ち道具を大量にカバンにつめた。スタート状況は鶴瓶さんが板付き、満島さんはフレームインだ。

満島はカバンを抱えてゆっくり入ってくるが、なんとも怪しい。すると満島は「あのーしゃちょさんデスカ?」と片言の日本語で話しかける。明らかに日本人ではない。満島はインドネシアから来たそうで、日本語を少しだけ勉強していた。日本語としてはたどたどしく、とても上手な片言だ。一方で、鶴瓶は工場の経営者の兄。満島は『サラム』と名乗ると、鶴瓶は「あー!!」と心当たりがあるようだ。

満島はここで働くことになった外人で、鶴瓶もその話を薄っすら聞いていた。鶴瓶は経営者の兄として、工場について簡単に説明をする。満島はあまり日本語が分からないようで、ぎこちない日本語で受け答えをする。満島は「電話借りれないですか?」と片言で頼むと、鶴瓶は「分かった分かった」と社長のツトムへ電話をかける。鶴瓶が電話をしていると、満島は隠れながらペットボトルのお茶を取り出し、さらに透明の液体を取り出す。その透明の液体のラベルにはドクロのマークが。満島はそれをお茶の中に数滴入れる。そして再びカバンの中へ。透明の液体は、毒薬で間違いなさそうだ。

電話をしていた鶴瓶は、満島に電話を代わる。満島は「サラムですねー」と話し始めるが「あ、ヒゲ剃らなきゃダメですねー」と言いだす。満島にはお似合いのヒゲが生えている。そして満島はヒゲ剃りも持っていた。満島が「お兄さんに剃ってもらうねー」とまさかの発言をすると、鶴瓶は焦った電話を奪う。社長のツトムと電話を代わった鶴瓶は「何アホなこと言うとんねん!!剃る必要ないやろ」と言い聞かすが、時すでに遅し。満島は顔にシェービングクリームを塗っていた。泡だらけ満島の顔を見て、鶴瓶は「もう剃っとるやないかい!!」とつっこむ。しかしその瞬間、満島はヒゲ剃りを手に取り、本当にヒゲを剃り始めた。まさか本当に剃り始めるとは。恐るべしインドネシア人のサラム。

その場に鏡はない。満島は「見えないから剃ってくださいー」と頼むと、鶴瓶はとても嫌そう。人の顔を剃るなど、怖くて仕方ないのだ。しかし満島のキラキラ輝く目を見ると、鶴瓶は恐る恐るヒゲ剃りを手に取る。ゆっくりと満島のヒゲを剃り始める鶴瓶を見て、満島は「日本人繊細だから嬉しいねー」と相変わらずの片言だ。立派なヒゲを蓄えていた満島の顔は、いつの間にかツルツルに。タオルで顔のクリームを拭き取ると、雰囲気は変わったものの、そこには相変わらずの男前の顔が現れた。

スッキリした様子の満島は「今何時ですか?」と聞く。現在は12時を回ったところである。満島は「お祈りの時間です!!」と焦りだす。カバンの中からロープを持ち出し、鶴瓶を座らせる。満島はロープで鶴瓶の手を後ろで縛り、持ち出したのは先ほどのお茶。毒薬を注いだペットボトルのお茶だ。そんなことは知らない鶴瓶に、満島はお茶を飲ませる。少し様子がおかしいことに気付いた鶴瓶であったが、手遅れ。満島は立ち上がり「カバンこれですねー」と鶴瓶のカバンを持ってフレームアウト。状況を飲み込んだ鶴瓶は「サラム!!ツトム!!サラム!!」と叫ぶが、毒がまわってきた。鶴瓶はその場に倒れこみ、もはや虫の息だ。するとそこへ、コートを着た男が「大丈夫ですか!?」と叫びながら入ってくる。もちろん着替えた満島である。満島は「ヒゲの男ですよね!?アイツ実は日本人なんです・・・」と、一人二役だ。ここで中井さんのOKコール。

まさかの展開の連続に、鶴瓶さんは満島さんのマネージャーの元へ駆け寄る。鶴瓶さんは「どないなっとんねん!!」とスタジオを笑いに包んだ。最初から外国人として入ってきた満島であったが、プレビュー中も片言になってしまう場面が。お茶目な一面を見せた。そしてヒゲを剃るという前代未聞の行動。スタジオにいた誰もが驚いたが、満島さんは「スジナシの為に何かしたくて、伸ばしてたんです」と有り難いお言葉。見た人の脳裏に、強く焼きつく即興ドラマを演じた。

PAGE UP