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#248 |
六角精児 「ポニーとアップルの戦争」 |
今回のゲストは個性的なキャラクターでテレビ・映画・舞台で幅広く活躍している六角精児さん。設定は「体育館の裏」。掃除道具や机椅子、サッカーボールなどあらゆるものが雑然と置かれた体育館裏が作られた。
夕暮れ時の体育館裏。鶴瓶が待っているところにやってきた六角。「遅れてすいませんでした」と六角が切り出すと、鶴瓶の口から「覚えてきてくれたんやろ?」といきなりの展開。しかし六角は「覚えてきた」と即座に対応。どんな設定なのかも分からないのに、合わせてくる六角、さすがである。それを見て鶴瓶もイケルと判断したのか「どうも、ようこそ」といきなり始めた。
鶴瓶が始めたのは漫才の稽古。するとコレにも即座に反応した六角は「ポニーでございます」と切り返す。鶴瓶は自分のことを「アップル」と名乗り、息ピッタリの見事な導入を見せる。
2人はここの学校の先生で、今度の文化祭で漫才を披露しようというのだ。実はこの2人、学校での人気ランキングで最下位(六角)とブービー(鶴瓶)なのである。そこで人気上昇を狙ってコンビを組んだのだ。
そして即興漫才は続く。しかし漫才の形を借りながら、次第に醜い最下位争いへと発展していく。女性に何故だか好かれないと言う六角に対し、容姿がダメだからと一蹴する鶴瓶。六角も鶴瓶のビジュアルにダメだし返す。さらに教頭試験に六回も落ちていると指摘する六角。息ピッタリに思えたコンビに少しずつ亀裂が入り始める。
さらに漫才は続く。今度は自分の欠点を自己申告することになる。何も無いと言い切る六角に鶴瓶は「鼻息がキツイ」とバッサリ切ると、「ポケットに手を入れて股間をモミモミするのは止めてください」と鶴瓶の変な性癖を暴露する六角。
ことごとくお互いの上を行こうとする醜い争いで、亀裂はほぼ決定的になり、漫才から一転、怒鳴り合いへと発展した。そもそも六角は鶴瓶とはコンビを組みたくなく、美人教師の椿原先生とウクレレのデュエットがしたかったらしい。六角は椿原先生に密かに想いを寄せていた。しかしそれは鶴瓶も同じ。椿原先生がフラダンスを習っていることを知って、お互いウクレレを始めていたというのでる。
ついに恋のライバルになった2人。六角の自慢は「学校が終わった後、喫茶店でお茶をしていること」。鶴瓶の自慢は「椿原先生とハワイ旅行に行く約束をしたこと」。またもお互いの上を行こうとした醜い争いに六角が完全にブチ切れた。そして・・・
「戦争だ!こうなったら戦争だ!」と啖呵を切る六角。ボールを投げつけ、椅子で応戦し、完全に子どもの戦争となり・・・OKの声が掛かった。大爆笑であった。