今までの公演
#229 |
劇団ひとり |
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今回のスジナシは番組史上初の屋外を舞台にして行われた。その場所は演劇の聖地、下北沢。どんなスジナシになるのか?期待と興奮が入り混じっている。
そんな今回のゲストは劇団ひとりさん。自らスジナシファンを表明している劇団ひとりさんは今回が2回目の登場になる。前回は笑いとサスペンスが絶妙に融合された傑作スジナシを創り上げた。果たして今回はどのようなスジナシを見せてくれるのか?
設定は「下北沢の空の下」ということで、1階で自転車屋さんを営んでいるビルの屋上をセットとして設定した。10メートル四方のスペースが今回のスジナシを生み出す舞台となる。
鶴瓶板付き、劇団ひとりフレームインで始まった。
劇団ひとりは「決して自分が最初に台詞を出さない」と決めて(もちろん鶴瓶には内緒)ドラマを開始した。それを知らない鶴瓶も無言。しばし無言のにらみ合いが続いたあと、鶴瓶が突然仕掛けた。いきなり劇団ひとりの頬を張り倒したのだ。驚く劇団ひとりは思わず「ごめんなさい・・・」と呟いてしまう。
一体何に謝ったのか・・・?もちろん誰にも分からない。
しかしここが攻めどころと見ると鶴瓶は怒涛の展開を見せる。「一体何人の役やっとんや!!」そこからの台詞の端々に大まかな設定があぶりだされていく。どうやら劇団ひとりは1人で80人もの役もこなしながら詐欺をはたらいていたようで、鶴瓶は騙された側の人間であるらしい。2人はそれ以前にマンガ喫茶で偶然出会っていたらしい。
しかし、奇妙な関係も成立していたようで、鶴瓶はその80人に対してメールを返信していたようだ。そんな鶴瓶に対して騙し取ったお金は使っていないと逆ギレする劇団ひとり。しばし2人の怒鳴りあいは続く。その中から意外な事実も暴露される。
実は鶴瓶が、劇団ひとりがなりすました“ルリコ”や“アケミ”に想いを寄せていたという。形勢逆転?と思った矢先、屋外ならではのハプニングが起こった。
鶴瓶さんの視線には、隣のビルの屋上にいる番組とは全く無関係の人が飛び込んできた。鶴瓶さんはその人の声を掛けたのだ。「おーい三浦」すると何も打ち合わせしていないのに、「はーい」とこたえる見ず知らずの人。(後に、偶然前の週にスジナシを見ていた青木さんと判明)ここからが屋外スジナシの醍醐味とばかりに暫く見ず知らずの人との会話が続いた。しかも奇跡的に会話が成立しているのだ。スゴイ。
そんなハプニングも乗り越えて、スジナシは続く。
鶴瓶はもとのレールに戻り、劇団ひとりを攻め続ける。一方の劇団ひとりからは「本当のこと言ったら相手してくれたのかよ」と怒鳴りながら意外な告白が始まる。
初めてマンガ喫茶で出会ったときから、劇団ひとりは鶴瓶に想いを寄せていたのだった。劇団ひとりは愛情に飢えていた青年を演じていたのだった。
三浦さんまでをも巻き込んでの初屋外スジナシは大成功を収めたのだった。