今までの公演

#351 KEIJI「ただ天気がいいだけだ」

今回のゲストはKEIJIさん。EXILEからはAKIRAさんに続いて二人目。KEIJIさんは笑顔がとてもよくお似合いだ。演技の話になると、中井さんは「お医者さんごっことかしませんでした?」と質問。KEIJIさんはしていなかったそうだが、鶴瓶さんは「僕はしたことありますね」と答えた。それを聞いたKEIJIさんは「それ最近じゃないですよね?」と言うと、スタジオは大爆笑。即興ドラマに期待がかかる。スタートはKEIJIさんが板付き、鶴瓶さんはフレームインだ。

鶴瓶は入ってくると「あのーすみません」と仕掛ける。KEIJIは完全に無視していて、目すら見ない。諦めず、鶴瓶は「オリーブってイタリアンのお店知りませんか?」と話しかけると、KEIJIは鶴瓶の顔を見て驚いている。するとKEIJIは「俺のこと見えてますか?」と真剣な顔つきで聞く。鶴瓶はビックリしているようだが「アナタは私のこと見えていますか?」と逆に質問。鶴瓶はこの古着屋に着く前に道を聞いたが、何人かに無視されたそう。鶴瓶は「自分が他の人から見えていないのではないか」と不安だったのだ。KEIJIも人から認知されないという、鶴瓶と同じ境遇だった。KEIJIと鶴瓶はお互いのことを見ることが出来、満面の笑みで喜ぶ。KEIJIはこの古着屋の椅子に3年間も座り続け、誰かに見つけてもらおうと待っていたのだという。鶴瓶は「アナタと私は一緒」と笑顔で語りかけると、KEIJIは「いらっしゃいませ」と握手を求める。なぜ二人は他の人から見えないのか。

鶴瓶は心当たりがあった。昔、鶴瓶は交通事故で入院したが、無事に退院の日を迎えることができた。しかしその日からの記憶がなかったのだ。鶴瓶は「自分は死んでいるのでないか」と感じていた。焦っている鶴瓶であったが、対照的に、KEIJIは自分が死んでいることを知っていた。KEIJIは死んだときに無くしたジャケットを探していて、この古着屋に辿り着いたのだという。それを聞いた鶴瓶は「俺は生きとんのか?」と更に不安になる。鶴瓶がKEIJIを見ることが出来る理由は二つ考えられる。『鶴瓶は生きていて、ただ単にすごい力がある』か『KEIJIと一緒の立場=死んでいる』かのどちらかだ。

鶴瓶は、生きているのかどうかをハッキリさせたかった。鶴瓶はKEIJIが死んだときの話を詳しく聞く。KEIJIは心臓の病気で死んでしまったが、結婚を約束した彼女がいた。KEIJIが探していたジャケットは彼女から貰ったもので、それだけはどうしても取り戻したかったのだという。その話を聞くと、鶴瓶は「俺も自覚したい・・・」と自分の生死が気になるようだ。鶴瓶は「どうやったあんたみたいな心境に・・・」と外に出る。釣られるようにKEIJIも一緒に外に出る。

不安でしょうがない鶴瓶とは対照的に、KEIJIは落ち着いていた。自分の死を認識している者と、していない者の心のゆとりの違いだろうか。外は静かだった。どんどん不安になる鶴瓶は「誰かー!!」と叫ぶが、当然返事はない。一方でKEIJIは清々しい顔で空を見つめ「ただ天気がいいだけだ・・・」と一言。ここで中井さんのOKコール。

ドラマが終わると、鶴瓶さんは「不思議な世界観やなー」とご満悦。さらに鶴瓶さんは「落ち着いて淡々と話すのは凄いよ」とKEIJIさんの演技をベタ褒め。KEIJIさんは、ドラマの中で落ち着いた対応を見せ続けたが、プレビュートーク中は爽やかな笑顔を見せ続ける。鶴瓶さんが「この笑顔好きやわー」と嬉しそうに言うと、KEIJIさんは爽やかに微笑んだ。

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