今までの公演
#294 | 市村正親 「主演俳優」 |
今回のゲストは、舞台俳優として大活躍の市村正親さん。登場前には、中井さんに「貴公子」と呼ばれていた。それを裏で聞いていた市村さんは格好よく登場。しかし入ってくると同時に、冗談で何度もスタジオを沸かせた。無邪気にはしゃぐ市村さんを見て、より親しみが沸いた人も少なくないだろう。
さて、ドラマは市村が板付き、鶴瓶がフレームインでスタートだ。少し古い居酒屋なのだろうか、入り口の扉が少し古くなっている。鶴瓶は、ミシミシと音を立てながら扉を開けて入ろうとする。市村は「あまり音をさせないで。どちらさま?」と仕掛ける。いきなり「音をさせないで」と言われ、鶴瓶は笑いそうになるが何とか我慢。話を進めていくと、市村は店の店主に、鶴瓶は女将さんに用があるようだ。
市村は、昔店主とミュージカルの仕事をしていた。市村は自分で劇団を作り上げるつもりで、店主にはそのスポンサーになってもらいたかったのだ。店主は、歌って踊れる素晴らしい役者だったらしい。市村が旗揚げしたいのは、時代劇一本の劇団「広州街道」である。
その話を聞いた鶴瓶は、興味津々。昔から芝居にすごく興味があったようだ。市村は「スポンサーになって下さいよ!」と鶴瓶に頼み込む。鶴瓶は、いかにもお金を持っていそうな格好をしている。まんざらでもなさそうだ。市村は、あと一押しと「あなたの作品も用意しますよ!!主演男優として!!」と言う。ここまで言われると、鶴瓶は完全にその気になっている。
こうなると市村の独壇場だ。市村の声に合わせて踊りだす鶴瓶。すると鶴瓶のズボンが落ちてくるというハプニングが。ハイテンションで歌っていた市村は最初は気付かないが、気付くなり「なんでズボン脱いでるんですか!」と思わず笑ってしまう。二人ともノリノリ、鶴瓶もスポンサーとして出資するつもりになりきっている。
さて、こうなると市村は出資してもらう金額について話をするのみだ。市村は指を3つ立てる。鶴瓶は「オッケーオッケー!!」と言う。あっさりOKされて疑問に思ったのか、市村は「0の個数はあってますか?」と聞く。鶴瓶は、当然のように「え、30万でしょ?」と言うが、市村は首を何回も横に振った。そして、指で上を指す。鶴瓶は「さ、300万!?」と驚くが、更に市村は首を横に振る。そして指で上を指している。鶴瓶が「さ、3000万!?」と言うと、やっと市村は首を縦に振った。さすがの鶴瓶も苦笑し「初めて会った人に3000万はないわー。」と言うが、ここからが市村の腕の見せ所。市村は再び歌いだす。鶴瓶はそれに合わせて再び踊りだし、またズボンがずるずる落ちる。鶴瓶は、市村の歌に合わせてパンツ一丁で踊っている。見かねた中井さんのOKコール。ドラマが終わるとスタジオは爆笑に包まれた。
市村さんは舞台からドラマまで幅広く活躍中だ。芝居のスペシャリストと鶴瓶さんが夢の競演。その中で市村さんは意外な一面を見せてくださった。見ている方もワクワクするような回となった。