今までの公演

#148 遠藤久美子

遠藤久美子を17歳の頃から知っているという鶴瓶。楽屋で「子供や・・ってイメージやったけど。大人になったなぁ・・。」とプロフィールを見ながら「俺、お父さんにだけは絶対ならん。」と念入りな歯磨き(※HPだけの楽屋裏情報です)。

設定は、「夕方の食卓」である。スタジオには、昔ながらの住宅の台所と居間に食卓と座布団というセットが作られている。そのセットに入った遠藤と鶴瓶。「洋風住宅のダイニングをイメージしたのに・・・」と遠藤。和風の家と判明し考え込む・・・。

スタッフのリクエストで食卓に遠藤が板付き、鶴瓶が入ってくるということになった。食卓の上を布巾で拭きながら誰かの帰りを待っているかの様子の遠藤。鶴瓶は、思いを実行すべきか否かを一瞬迷っている様子である。しかし、入ったきた鶴瓶に遠藤が「お帰りなさい!」と元気良く声を掛けたところで『これは年の差がある夫婦や!』と鶴瓶は直感(したのであろう)、あたかも夫で有るかのように食卓の前に座る。「プレゼント買ってきた?」と遠藤の第一弾の仕掛けが始まった。「え?ああ、あの言いにくいんやけど・・お金無くなってしもて・・。」「えっ!」そこまでは夫婦の関係としてOK!であるが、遠藤の「お母さんの誕生日の・・。」というセリフで一瞬にして鶴瓶は、『俺はお父さんか・・』と役割が決定。「お母さん、落語家であるお父さんが大好きなの。結婚30周年なんだから落語をプレゼントしてあげない?」と少々落ち込んでいる鶴瓶に第二弾の攻撃がすかさず繰り出される。「あのな・・お父さん、もう意欲も自信も無くなってしもたんや・・・。落語家やめたいと思てな・・。」と何とか落語をしない方向へ展開しようとする。しかし、遠藤は、あどけない様子で「落語家としてのお父さんの事をお母さんも私も大好きなの。」と切々と語る。『ドラマで落語は・・勘弁して欲しい・・・。』と願う鶴瓶。何とか落語をさせようとする遠藤との大バトルになる。「お父ちゃんな・・最近仕事も無いし、このままお母さんに迷惑かけてられへんと思てな・・。」「でも、やっぱり落語してるお父さんが大好き!お母さんもそうなんだよ!」と遠藤はあどけない様子で鶴瓶を徐々に追いつめる。結局鶴瓶は、遠藤の攻めに押し切られ、スジナシで初めて落語をすることになったのだった。即興で鶴瓶が選択した落語は「子別れ」。遠藤と今演じているスジナシドラマにぴったりの選択に観客も喝采を贈った。

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