今までの公演
#149 | 大沢樹生 |
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ゲストは、アイドルの頂点を極めた元光ゲンジの大沢樹生さん。「気持ち悪くなるくらい緊張してます。」と言いながらスタジオ前室で鶴瓶と対面。光ゲンジが解散して9年。最近は俳優として活躍する大沢を迎えたスジナシの設定は、「大時計がある家」である。洋風の豪華な家の玄関に大きな振り子の柱時計が有る(あとのプレビュートークで、この大時計が、思いつきの展開を決定づけた、と語られる)。
スジナシドラマのスタートで大沢は花が生けられた花瓶を持って玄関から入り、土足のまま上がり込んで花瓶を台に置く。それを見た鶴瓶は当初はとまどうのだが自分の家に土足で、それも無断で上がりこんだ大沢に怒りの表情である。「おい!あのな・・。」と怒りの声をかけられた大沢は無反応。一方的に怒鳴る鶴瓶を涼しい顔で見るだけである。それどころか「嬉しい!あんた僕が見えるんだ!」と不思議なセリフを言う。その上、両手を体の前後にだらりと下げて前後に振りながら歩く・・。「僕、こうしないとうまく歩けないんだ。人と話をしたのは200年ぶり!」と一層不可解である。鶴瓶は大沢を捕まえようとするのだが空を切るだけである。「お前は誰や?!俺はこの家の住人や。」と言う鶴瓶に「僕はここに300年前から住んでるんだよ・・。」「え?」(一体何者なんだ?スタジオのスタッフも観客も固唾をのんで成り行きを見守る)。大沢は床に武士座りをする。「その座り方は武士や・・。」「ここに来た時から不思議なことが起こると思てたんや・・。お前のせいやったんやな!」と鶴瓶は大沢の意図を読んだ様子で展開を合わせる。大沢は「ちょんまげは僕が最初にやったらそれがブームになってみんなそうしたんだ・・」とか「信長の奴、俺が忠告したのに本能寺で死にやがって!」とかどんどん調子に乗って行く。幽霊を演じているらしい。一方、鶴瓶はテレビ局のやり手プロデューサーで脱税をして一時は捕まっていたのだが、結果この豪華な家を買った男であるということを自らしゃべる。
互いの立場が成立しても展開の主導権は大沢のもので・・・。大沢は鶴瓶にその立場を利用してわがままな要求を重ねる。「ゴースト」って映画知ってる?鶴瓶はいきなりの質問にたじろぐのだが、懸命に思い出し「知ってる知ってる・・。ろくろのトコで後ろからこうして・・。」「そうそう、それやってみたかったんだ。ねえ、ここでそれやってくれない?」「え?。・・・わかった、やるから・・」大澤は、鶴瓶に玄関に置いてあった大きな壺を移動するように言う。鶴瓶はかなり重い大きな壺を懸命に持ち上げて移動させる。「壺の前に座って・・。いい?その壺はまだ粘土の状態だからね・・。」鶴瓶はろくろで壺を作る。ゴーストである大沢は鶴瓶の後ろに回って鶴瓶を・・。「オー、イエィ・・オー、イエィ・・」というため息混じりの珍妙な声も聞こえる・・。「あのな・・。(なんでこんな事せなあかんねん!)」という鶴瓶。「なんで俺にお前が見えてんねん?」「それはね、あんたも幽霊だから・・・。」というオチでOK!。久々のSFドラマとなったスジナシにスタジオは大爆笑&大喝采。