今までの公演
#350 | 濱田岳「日本で最初の男」 |
今回のゲストは濱田岳さん。やや緊張気味の濱田さんに、中井さんは「相手が鶴瓶師匠でも緊張しますか?」と聞くと、濱田さんは「鶴瓶さんだからこそ何しだすか分からないじゃないですか!!」とスタジオは大爆笑。鶴瓶さんは「おいっ!!」とつっこんだ。スタート状況は濱田さんが板付き、鶴瓶さんはフレームインだ。
鶴瓶はジャージ姿で毛布を持って入ってくる。汚い雰囲気のおじさん。そんな鶴瓶を見ると、濱田は驚いておどおどしている。ベンチに座っている濱田に、鶴瓶は「どけ」とジェスチャーをすると、濱田は逃げるように立ち上がる。鶴瓶は毛布を敷いて寝ようとするが、ベンチが少し小さかったようだ。鶴瓶はベンチから立ち上がり、濱田に再び座るようにジェスチャーをする。ここまで二人は言葉を発していない。
すると鶴瓶は「タバコもってない?」と仕掛ける。濱田は「持ってないです」とかなりびびっているようだ。その途端、鶴瓶が「おえっ」とえずくと、濱田は「最悪だー」と小さな声で言う。鶴瓶は弁当に入っていた鯖にあたったらしく、気分が悪いようだ。鶴瓶は「大丈夫、空(から)えずきや」と言うと、濱田は「種類があるんですね、えずきにも」とおどおどつっこむ。
濱田は一人旅の途中だった。学校は休みのようだが、鶴瓶は「両親にはちゃんと連絡しとんのか?」と聞く。濱田が「メールしてますけど・・・」と答えると、鶴瓶は「電話をしろ!!」と怒りはじめる。ヒートアップした鶴瓶は「口がついてるんやから、喋らんとあかん!!」と説教を続ける。さすがに面倒くさくなったのか、濱田は「なんでそんなこと言われなきゃいけないんですか・・・」とぼやく。すると鶴瓶は、いきなり「俺がなんで落ちぶれたか言おうか?」と今にも泣き出しそう。辛い過去があったのか。しかし顔が崩れているだけの鶴瓶を見て、濱田は「聞こえない・・・」と相変わらずの小声でつっこむ。鶴瓶が鼻をすすると、濱田は「あ、泣いてた・・・」とまるで独り言のようだ。
鶴瓶は、実は東大の出身。それを聞いた濱田は「嘘でしょ」と半笑いだが、鶴瓶はそこから外務省というエリート人間だった。しかし鶴瓶は「そこから内部告発で刑務所や」と泣きそうな顔で暴露する。濱田は思わず「悪いことしてんじゃないですか」とつっこむが、鶴瓶は「騙されたんや!!」と反論。怪しい目で見つめる濱田だったが、その瞬間、鶴瓶は「ピー」と言う。濱田は「ピーって何ですか!?」と驚くが、鶴瓶は「泣き方や」と答える。濱田は「うわー泣くの下手くそ」と独り言のようにつっこむ。それを聞いた鶴瓶は「誰が下手くそや!!」と半笑いで怒りだすが、濱田は「そんな絵に描いたようにピーピー泣くんですか?」とビックリしている。
すると鶴瓶の口から「俺がピーピー泣いたから『ピーピー泣くな』って言葉が流行ったんや」と驚きの事実が明かされる。鶴瓶が『ピーピー』泣いた最初の男なのだ。それを聞いた濱田は、今までが嘘のように「えーー!!」とハイテンションで驚くが、今度は「ブツブツブツブツ」と言っている鶴瓶。鶴瓶は「『ブツブツ言うな!!』って最初に言われたのも俺や」と告白。本当に『ブツブツ』と言っていたことが由来らしい。濱田は「えー!!すげーなー!!」と少年のような反応。それを見て、鶴瓶はエンジンがかかっていく。鶴瓶は「どや!!」とどや顔で濱田を見ると「どや顔も俺や」と一言。驚きの連続に、濱田は「うわー」としか言えない。
鶴瓶は『ピーピー泣く』『ブツブツ言う』『どや顔』を日本で最初にした男。それを知った濱田は「だったらお金になるようなことすればいいじゃないですか!!」とアドバイスするが、鶴瓶は「そんな考え方のやつが多いからダメなんや!!」と怒りだす。しかし本当に『ピーピー泣き』、『ブツブツ言う』人に出会い、濱田は「だってなんかほら・・・ビックリ人間側じゃないですか」と鶴瓶を位置づける。『ビックリ人間側』という言葉に笑いそうになる鶴瓶だったが、なんとか耐える。日本で最初のものを3つももっている鶴瓶であったが、刑務所に入ってからは堕落した人生。鶴瓶は「どう思う?」と自分の人生について聞くと、濱田は「心中お察しします」と哀れみの目で見る。それを聞き、鶴瓶は「ピー」と泣く。ここで中井さんのOKコール。
冷静に小さな声でつっこみ続けた濱田さんを、鶴瓶さんは「この声がいいよね。おもしろい!!」と絶賛した。オープニングトークで「何をしだすか分からない」と懸念していた濱田さんであったが、プレビュートークで「案の定ですね!!」と言うと、鶴瓶さんは大笑い。日本で最初の男となった鶴瓶さんであった。そして、濱田さんが反射的に発した「ビックリ人間側」という言葉。これが有名になった時は、濱田さんが日本で最初の男だ。