今までの公演

#238

塚地武雅

今回のゲストは塚地武雅さん。お笑いタレントだけでなく、役者としても個性的な演技で各方面から絶賛されている。

設定は「用務員室」。スタジオには真っ赤な夕日に染め上げられた用務員室が建てられた。
鶴瓶の衣裳はお客さんからの圧倒的な支持を受けた「真っ赤なジャージ」に決定した。あまりにも嵌っている衣裳に只者ではないオーラが出まくっている。

一方の塚地が選んだ衣裳は「学ラン」。早稲田の斉藤祐樹の学ラン姿とは正反対の実に怪しげな学生?塚地での登場だ。妙に似合っているのが益々怪しい。

板付きの鶴瓶は俯いて座っている。二日酔いにも見えるし、何かに思い悩んでいるようにも見える。そこへノックをして入ってくる塚地。するといきなり鶴瓶の専制パンチ!「なんジャあああ、おめえええええぇぇぇぇーーーーー!」スタジオいっぱい怒声が響き渡った。予想外の展開に塚地はオドオドモードにスイッチオン!「ちょっとお借り物をしたいな、と思いまして」「なんやああ、何借りたインやあああああぁぁぁぁぁぁーーーーー」また怒声。で、塚地からは出てきた台詞は意外なもの「高枝切りバサミあったら貸して欲しいなと思いまして・・・」「・・・?」しかし怒声モードは治まらず鶴瓶は勢いそのままで対抗するが「たかえだ切りマサミ・・」とカミカミ状態の上に「6年5組の誰かが持っていきよった・・・」と大暴走。「え?塚地何歳?」と観客たちも心で突っ込みを入れていた。その矛盾には小中一貫教育の学校ということで切り抜けるが、塚地は中学1年生という設定で突き進むことになる。一方の鶴瓶は用務員室にはいるが、用務員さんではないというふわっとした役。

その借りに来た「高枝切りバサミ」だが、使用法というのは、塚地の友達の遠藤君が、高枝切りバサミで塚地の散髪をしてくれるという。そのために塚地がわざわざ借りに来たということだ。鶴瓶がイジメにあっているのかと問いただすと、塚地は喜んでやられているという。しかし本心では、これ以上イジメにあいたくないので、ことを大きくしたくないようでもある。かわいそうに思った鶴瓶は塚地の話相手になり、これまでされたイジメの数々を聞き出すという展開になる。

まず1つ目。箒を肛門グーっとに入れられた事。2つ目。鉛筆を肛門に・・・。3つ目。懐中電灯を・・・。全て肛門攻め。壮絶である。

ところで鶴瓶のふわっとした役柄の正体は、この学校に蔓延るイジメの根を一掃することを校長先生から要請されている人物という。そこで鶴瓶は遠藤に倍返しをして、遠藤がこれ以上塚地をイジメないよう懲らしめてくれるという。合言葉は「目には目を。肛門には肛門を!」その姿を頼もしく見つめる塚地は、仕返しの方法を聞く。同じ方法で仕返しをするという鶴瓶は、塚地を立ち上がらせ、やられた時の格好を再現させる。すると鶴瓶は塚地の後ろに回りこみ、肩たたき用の棍棒を、塚地の肛門に突き刺した。突然の暴挙に悲鳴を上げる塚地。ここから驚きのどんでん返しの連続。

イジメられていたというのは塚地の嘘で、本当は塚地が遠藤をイジメていたのだ。鶴瓶はそれを知っており、懲らしめようとしていたこところに塚地のほうからやって来た。鶴瓶は塚地の肛門に棒を突き刺し、反省するように徹底的に痛めつけている。想像を絶する驚異の展開だ。

すると今度は塚地の逆襲が始まった。正体がばれた事を認め、開き直ったのである。鶴瓶を睨みつけ凄んでみせる塚地に、強気だった鶴瓶はすっかり意気消沈。さっきの勢いはどこへやらといった状態になってしまう。何故だか異常に弱い鶴瓶になってしまったことろで、OKですの声が掛かった。ラスト3分の見事な結末であった。

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