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#245 |
山西惇 「腹痛と半月板」 |
今回のゲストはひと癖もふた癖もある俳優、山西惇さん。個性的なキャラクターで活躍中である。設定は「保育園」。ジーンズにエプロンという保父さん風の鶴瓶に対し、ヤンキー風ないでたちの山西さん。しかも最近膝の手術をしたらしく、松葉杖を突いての登場だ。一体どんなキャラクターを見せてくれるのか・・・?
鶴瓶板付きで始まった即興ドラマは、山西さんの怒鳴り声から始まった。しかもセットの裏で誰かを怒鳴りつけている様子。やはりヤンキーになったか山西。「全然話にならんわ!!!エライ人おれへんのか!!!!」と凄い剣幕で部屋へ入ってきた。「自分エライ人?エライヒト?」と鶴瓶を睨みつける鋭い眼光の山西。じりじりと近付いてくる。すると何を思ったか鶴瓶は突然お腹を押さえてうずくまる。腹痛をおこしたようだ。余りにも予想外の展開に半月板が痛いはずの山西も屈んで鶴瓶の様子を気にする。困っている人を見たら放っておけない性質なのだ。実は鶴瓶、激怒している男に腹痛で対抗したらどんな反応を見せるかと思い、咄嗟に腹痛になったと、後のプレビュートークで明かした。これにはさすがの山西も「その引き出しはありません!」を降参していた。
腹痛も治まったところで事情を聞くと、山西の息子の顔に大きな引っかき傷が付いているという。子どもの喧嘩とはいえ何があったのかと山西が詰め寄る。凄い剣幕は相変わらずなので鶴瓶は山西の様子を伺いながら、状況を説明していく。山西の息子にも大きな怪我はあったが、相手の子どもも大きな引っ掻き傷が付いているという。やや納得したところで、鶴瓶は自分が「エライ人=園長」だとバラす。これも鶴瓶の作戦で、激怒しているときに正体をバラすと余計に怒られてしまうので、相手の気持ちが治まったところでバラせば大丈夫ということらしい。その作戦が功を奏したのか、山西は態度を軟化させた。
その反応を見て鶴瓶はまず山西の息子のことを徹底的に褒め始めた。次第に気分が良くなる山西。そこへすかさず松葉杖のことを聞き出す鶴瓶。半月板手術のことを告げられると、鶴瓶も最近腰の手術をしたと話を合わせる。内視鏡仲間として2人の仲も一気に縮まった。
そこで鶴瓶は少しずつ毒を吐き始める作戦を取った。相手の親は子どもの喧嘩に理解を示すことが出来る寛容な人だったと、わずかな毒である。しかしそれに過敏に反応する山西。少しイラっときたようだ。
そこへ次の手を繰り出す。そもそも事の発端は山西の息子が先に手を出したらしい。そしてその理由は良く分からないという。実は山西の息子は普段からすぐに手を出す乱暴な子で、保育園でも手を焼いているらしい。さらに比較するように相手の親のことを持ち上げ、山西に対してはどういう教育をしているのかと心配していたと言う。そしてこれにも山西がイラっと反応し、つい大きな声で鶴瓶を怒鳴りつける。するとすかさず鶴瓶は腹痛を起した。大きな声を出されると腹痛を起すというキャラクターらしい。絶妙だ。
そしてドラマも佳境。
鶴瓶は山西の息子のもう一つの悪い癖について話始めた。女の子のスカートを度々めくるというのだ。その行為はエスカレートし、先生にも及ぶという。すると山西は「それは・・・悪い事ですか・・・?」と聞く。予想外の反応に驚く鶴瓶。立て続けに「パンツを下ろしたりはしてないんでしょ?」となって、余りの脱線ぶりに鶴瓶の思考も停止してしまい・・・。
ドラマは終了となった。