今までの公演
#273
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田畑智子 「探し物」 |
今回のゲストは演技派女優の田畑智子さん。セットはリサイクルショップが用意された。美術スタッフ渾身の作によるリサイクルショップ。そこにはド派手な銀色のコートも置いてあり、何だか怪しげでもある。
鶴瓶さんはそのコートを羽織って鏡を見ていると、田畑が息を切らしながら入ってきた。鶴瓶は客。田畑も客としてこの店に“あるもの”を探しにやってきたのだ。店主は生憎不在ということになった。
鶴瓶が何か話かけようとするが、田畑は“あるもの”探しに必死で、鶴瓶のことはお構いなしといった様子。鶴瓶が何を探しているのかと聞くと、「それは言えない」と意味深な発言をする田畑。
田畑は鍋の蓋を取って中を見たり、ジューサーの中を見たり、探しているものが一体何なのか全く予想がつかない。ただ、すぐに見つけられるものではなさそうなのは確かだ。
一方の鶴瓶は元オカマで、先ほどから試着している銀色のコートはもともと自分のもの。オカマの店を辞める時にこのリサイクルショップに売ったのだが、今度オカマとして復活することになり、あのときの衣裳を買い戻そうとやってきたのだ。ただ、その衣裳に295,000円という値が付いており、とても手を出せる額ではないので困っていたという。
鶴瓶が身の上話をしている間も田畑は“あるもの”をずっと探していた。
“あるもの”とは“とっても大事なもの”で、それが無いと“実家が大変なことになっちゃうもの”らしい。田畑が“あるもの”を電子レンジの中に入れておいたのだが、引越しのときに間違ってリサイクルショップに売ってしまったらしく、どのリサイクルショップか分からなくてあちこちのショップを走り回っている最中だったのだ。しかしこの店にも無かった。
コピーとか取ってないのかと聞く鶴瓶に、「重要な隠し味が書いてるやつで・・・」と言う田畑。何やら料理に関係あるらしい。“あるもの”とは和菓子屋のお菓子のレシピ、代々受け継がれた隠し味のことが書かれたものだったのだ。探してるものは分かったが、同時にこの店にも無いことも分かった。
どうしようもなくなってしまった2人でした。