今までの公演

#241

野際陽子

今回のゲストは野際陽子さん。確かな演技力は誰もが認めるところではあるが、素顔は意外にも面白いこと大好きな性格だった。鶴瓶さんも昔からファンであるが、共演は初めてという。果たして・・・
設定は「マンションのエントランス」。スタジオには都内某所にある高級マンションのエントランスの一角が作られた。鶴瓶板付き、野際フレームインで始まった。
鶴瓶がソファーでストレッチをしている状態でドラマはスタート。そこへ野際が入ってくる。野際を見た鶴瓶は他人のような素振りを見せた。他人という設定で始まるか?と誰もが思ったとき、野際がその状況を一度でひっくり返す台詞を放った。「いつになったらオカンの顔覚えるの!」意外にも野際が選択した役柄は鶴瓶と親子の関係だった。それほど歳は離れていないはずだが・・・。しかし後ほどとんでもない事実が明らかになる。
さすがに「オカンの顔を覚えていない」という設定に無理を感じた鶴瓶は、オカンとは24年ぶりの再会とし、野際に対して「オカンはそんな顔ではなかった」と主張する。鶴瓶としては「勘違い」路線への展開を狙ったのだろうか?しかし、野際は全く逆の発想をしてきた。なんと整形したというのだ。大女優があっさりと大胆な台詞を言ってのけた。これには鶴瓶も予想外のパンチを食らったようだ。
その後も次から次へと予想外のパンチが飛んでくる。野際ワールドを堪能ていただこう。
2つ目のパンチ。自由奔放な野際は今外国人と一緒に暮らしているという。これが後に大きな火種となるのだが・・。
3つ目のパンチ。このパンチはちょっと強烈。依然として鶴瓶がオカンと認めないような雰囲気なので、野際はオカンの証拠として保険証を鶴瓶に見せた。しかしその保険証はスタッフが用意したものではなく、野際自身のものだったのだ。しかも後期高齢者の保険証。鶴瓶は野際のホンモノの保険証を見せられ、完全に素になってしまう。
4つ目のパンチ。それは出生の秘密。鶴瓶が父親だと思っていた人は、実は鶴瓶の父親ではないと爆弾発言。しかも誰が父親か余り覚えていないとまで言い切ってしまった。さらに憔悴している鶴瓶に対して、「あんたのお父さんのことはいいじゃないの」とあっさり片付けてしまった。豪快すぎる展開に言葉を失う鶴瓶。
その後も野際ワールド全開。
フィリピンパブを経営している野際はそこでバイトしている男性と現在付き合っており、もうすぐ結婚して、その人の国へ永久移住するという。そして今日はそれでお別れの挨拶に来たというのだ。想像を絶するワールドが炸裂している。鶴瓶は付いていくのに必死であるといった様子。しかもその国というのはトリニダードトバコ。どこにあるのかもぼんやりとしか分からない国へ移住するという。
断固反対し、なんとか思い留まってもらおうとする鶴瓶。しかし頑なに意志を貫こうとする野際。暫く押し問答をしていたが、そのとき鶴瓶にある疑問がわく。
「相手は何歳なんや?」
そこで最後にして最大のパンチが野際から飛んできた。
「50違うねん」

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