今までの公演
#315 | 中村蒼 「鉢合わせ」 |
今回のゲストは中村蒼さん。14歳のとき、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し芸能界入り。コンテスト史上初の中学生でグランプリ受賞という偉業を成し遂げた。そんな中村さんだが、入ってくると少し緊張気味の様子。セットの下見に入ると、鶴瓶さんは引き出しの中に女性用の下着を発見。それを見た鶴瓶さんは大はしゃぎ、中村さんの緊張もかなり解けたようだ。二人の即興ドラマに期待。
ドラマは鶴瓶が板付きでベッドの上で寝ている。中村は静かに玄関をあけ、そーっとフレームインだ。中村は物音一つ立てずに部屋の中に入ってくる。鶴瓶がベッドの中で寝ているのを見つけ、恐る恐る布団をめくると、鶴瓶は急に起き上がる。中村は「こんにちは」と震え声で仕掛けると、鶴瓶は「誰や!?うちの子の部屋に・・・」と中村の胸ぐらを掴む。中村は冷静に「恵さんとお付き合いさせてもらってます・・・」と説明。どうやらこの部屋は女子大生『恵』の部屋であり、中村は音を立てずに入ってきた恋人、鶴瓶は娘のベッドの上で寝ていた父親。二人とも何かがおかしい気はするが・・・。
中村は「うちの子って事は・・・お父さんなんですよね?」と聞くと、鶴瓶は何も答えない。不敵な笑みを浮かべ黙り込んでいる。そんなことより、鶴瓶には疑問があった。どうして中村はこの部屋に入ってくることが出来たのか。鶴瓶は「ひょっとして・・・合鍵持ってんの?」と娘の心配をする。すると中村は「勿論!付き合ってるんで合鍵くらいは・・・」とふてぶてしい態度だ。あからさまにショックを受けている鶴瓶に対し、中村は「どうぞ座ってください」と言うが、火に油を注ぐ形に。鶴瓶は「ここの家賃は俺が払っとるんや!!お前が座ってくださいって言うのはおかしいやろ!!」と怒っている。鶴瓶はまだ娘のことが気になっている。「泊まったことあんのか?」と聞くと、中村は「勿論!」と当然のように答える。それを聞いた鶴瓶は「おーーーいっ!!!!」と絶叫。さらに中村と恵は、狭いベッドの上で一緒に寝ていることが判明。中村曰く「密着感があっていい」らしい。
それを聞いた鶴瓶は、怒りを通り越して呆れてしまう。中村は何でも話すので、鶴瓶はどんどん心にダメージが受けて行く。少し話題を展開しようと、鶴瓶は「恵はお父さんのことなんて言ってる?」と質問。真剣に話をしている鶴瓶をよそに、中村は引き出しを開けて下着をチラチラ見ている。鶴瓶の話に適当に相槌を打っているだけだが、鶴瓶は全く気付いていない。しかし、中村の意識は完全に引き出しの中にある下着だ。
すると中村は「恵さんはどんな子ですか?」と逆に質問する。鶴瓶は、答えずに黙り込んだ末「君はどんな子やと思う?」と中村に聞き返す。中村が「身長は160cmくらいで・・・」と言うと、鶴瓶は「そうそう!!」と話を合わせているだけ。父親であるのに、まるで何も知らないかのようである。中村は不審そうな目で鶴瓶を見つめる。中村によると、恵はあと2日は帰ってこないらしい。
鶴瓶は、娘の特徴すら答えることが出来ない怪しい父親だ。鶴瓶は「ちょっとタバコ買ってくるわ」と、逃げるように外へ出かけようとする。中村は、明らかに落ち着かない鶴瓶を止めようともしない。すると、鶴瓶はマンションの管理人に見つからないように抜け出す方法を聞く。それを聞いた中村は、なんとも怪しい抜け道を教える。どうして鶴瓶は抜け道を聞いたのか。どうして中村は怪しげな抜け道を知っていたのであろうか。
抜け道を聞いた鶴瓶は、さっそくタバコを買いに出かけようとする。しかし、鶴瓶が鍵のかかった扉を無理やり開けようとすると、さすがに中村は「どうしたんですか?」と鶴瓶を呼び止める。鶴瓶は明らかに落ち着かない様子。それを見た中村は「本当に戻ってくるんですか?」と、もはや完全に疑っている。すると、突然鶴瓶は中村に襲い掛かり「実は俺泥棒なんや!!疲れてベッドの上で寝てしもうたんや!!」と叫ぶ。取っ組み合う二人だが、ここは若い中村に軍配が上がる。床に倒れこむ鶴瓶。すると中村は「本当ですか!?本当ですか!?」と、恐れているというよりもビックリしている様子。すると中村の口からまさかの告白が。「実は・・・僕も泥棒なんです・・・」。ここで完全に二人の利害が一致した。二人はお互いに泥棒で、たまたま恵の部屋で鉢合わせしたのだ。鶴瓶が「盗れるものだけ盗って早く逃げよう!!」と提案すると、二人は仲良さそうに部屋の物色を始める。鶴瓶は「何か金目のものはないんかー」と言うと、中村は「女子大生の部屋なんですから・・・もっと下着とか・・・」と反応する。それを聞いた鶴瓶は、半笑いで「おい!!」とツッコミをいれる。ここで中井さんのOKコール。
まさかの二人とも泥棒という結末。しかし鶴瓶さんは『金目当ての泥棒』、中村さんは『下着目当ての泥棒』と、二人の目的はバラバラだった様子。ドラマが終わると、鶴瓶さんは「蒼が下着泥棒!?普通逆やろ!!」と自らつっこむと、中井さんは妙に納得していた。