今までの公演

#256

 

北川弘美 「気まぐれな女店長」

今回のゲストは女優の北川弘美さん。最近はドラマ、バラエティーに限らず、マラソンに挑戦するなど多方面で活躍中だ。設定は「ビアガーデン」。
お人形さんのような可愛らしい衣裳で登場した北川だが、芝居が始まるといきなりSキャラへと変身し、鶴瓶さんを翻弄してしまったのだ。
鶴瓶はビアガーデンの店員なのか、客の去ったテーブルの後片付けをしてた。そこへ無言で、モデルのような歩き方でやってきた北川。少し怒っているようにも見える。歩きながら鶴瓶の首に花輪を掛け、それでも無言を貫き通す北川に「何怒っとんねん」と呟く鶴瓶。鶴瓶は片付けをしながら北川と日常会話を始める。それによると、鶴瓶はこのビアガーデンの社員ではなくバイトのようで、今仕事を探している最中らしい。2人は親しい間柄のようだが、突如北川がドラマを動かす。「別れよっか」と切り出すと、「私お金無いの嫌なの」と畳み掛ける。しかしそこは即興百戦錬磨の鶴瓶。相手のペースに合わせながらあらゆる説得策を講じる。優位に立っていることを認識すると、北川の振る舞いも自由奔放になってくる。「ビールちょうだい」「年金は貰えるの?」や出来もしないバレエを始めるなどまさに自由自在。
しかし鶴瓶の説得には応じることはなく、別に付き合っている人がいることまで判明。つまり二股。しかもそれが、鶴瓶の息子という大胆な行為。その後も、嘘泣き、大声で喚く、妊娠と思わせる態度、逆切れなど支離滅裂な芝居を繰り返し、最後にはビールをグイグイ飲んだ後に、鶴瓶に張り手を一発。しかも顎に鈍くヒットしたため、“ゴゴッ”という音を立てて鶴瓶も相当痛そうである。そして「お別れします」と捨て台詞を残して去っていったのだ。
独り残された鶴瓶はかなりな理不尽さを感じながらもラストのまとめを始めた。中井もそのまとめを待ってOKを出そうと、マイクのスイッチに指が伸びる。するとそこへ北川が再登場。想定外の行動に鶴瓶はマジで驚く。
北川はエプロンを付けての再登場で、何やら先ほどとは雰囲気が違う。しかも、テーブルを片付け始めたのだ。理解出来ずにいる鶴瓶に対して、「あなた今日限り辞めてください」と言い放つ。するとすかさず「店長の芝居に付き合えって言うから付き合ったんですけど・・これじゃダメですか?」「受け方がイマイチなんだよね」「え、2日でクビですか?」「さよなら」
「はい、OKです」と中井から。
店長の気まぐれな芝居に付き合わされ、出来が悪いので解雇になってしまった鶴瓶であった。厳しい採用試験だったのだ。

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