今までの公演
#121 | 板尾創路 |
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次回のゲストは、お笑いタレントでありながら、多くのドラマ出演歴があり、俳優としても、充分な存在感を持つ板尾創路。ある意味、鶴瓶が最も注目している役者である。そして、即興ドラマの設定は「別荘」である。もちろん、いつものことだが、役柄や状況などは何も決まっていないままのスタートとなる。鶴瓶曰く「ただ者ではない役者」の板尾創路。お笑いタレントとしてではなく、俳優として来ていただいた。板尾は、たまたま別番組の収録でCBCに来ていた時に控え室のモニターでスジナシを見ていたという。「最初は鶴瓶師匠は、何してるんやろ・・?と思ってましたけど、これやったんですね」。鶴瓶も、もともと板尾の役者の才能に惹かれるものが有り、スジナシに呼びたいと思っていたのだが、「お笑いタレントと早いうちに呼ぶとワケがワカランようになるから、定着してからと思ってたんや・・。」と現在に至ったことを説明。スジナシは、そんな経緯もあってか、あくまでもコントにはしないし、絶対にならないという信念でスタートした。始まってみると、鶴瓶は別荘という設定で演じながら、自分がかつて出演した古畑任三郎の殺人事件のストーリーを思い浮かべ、板尾は交通事故を起こしてしまった2人というストーリーを作ろうとしたのである。この食い違いを引きずったまま、互いの腹のさぐり合いが続くのだが、初めは二人とも慎重な様子である。鶴瓶は板尾に「木村さん。」と呼び敬語である。二人は共通の問題を抱えていた・・。どうやら車のトランクに死体を隠しているらしい。「何処に隠しますか?」「山に埋めましょう・・。」「いや・・それはやめた方が・・。」という微妙なやりとり・・。いきなり鶴瓶は、「木村さん法学部出身でしょ?この場合、どうなるんでしょう?」という質問。板尾は、「それは・・。あの・・。死刑になる方とならない方になるんじゃないですか?」と曖昧な返事。板尾は、主犯を鶴瓶にしたかったのだ。しかし、鶴瓶は「突き落としたのは、僕ですけど・・近くに血のついた尖った石が落ちてました・・。」ととどめをさしたのが木村であることにする。
追いつめられた板尾は、仕方なく告白をするのだが、「実は僕、男にしか興味ないんです・・。」と嫉妬心からの犯行であることを認める。鶴瓶も「突然別れを告げられたので・・・。と殺人に至った意志を告白する。
しかし、スジナシの事件はその後に起こった!板尾が鶴瓶を抱きしめたのである。最初は抵抗しながらも力を抜く鶴瓶。二人の体は、ソファに崩れる。鶴瓶の上着を取る板尾。何故か眼鏡を外す鶴瓶。そして鶴瓶が言った・・。「(電気を)消して・・。」