今までの公演

#320 伊礼彼方「スキャンダル」

今回のゲストは、ミュージカルを中心に活躍中の伊礼彼方さん。以前はストリートミュージシャンをしていたらしく、その時にスカウトされてデビュー。鶴瓶さんとの対面は初めてらしく、入ってくると「挨拶してもいいですか?」と挨拶する。スジナシでは、収録前に鶴瓶さんに挨拶に行くことは出来ない。収録が鶴瓶さんとの初対面の場になる方も少なくないのだ。伊礼さんは緊張からか挨拶を噛んでしまい、スタジオは笑いの渦に。鶴瓶さんは「今度舞台見に行きます!!」と約束した。ドラマは、伊礼さんの希望で鶴瓶さんが板付き、伊礼がフレームインだ。

鶴瓶は電話をしながら座っている。伊礼はノックすると「失礼します!!」と入ってくる。鶴瓶は「電話どうしたんや?何回遅刻すんねん!!」と怒っている。どうやら鶴瓶が電話していたのは伊礼のようだ。伊礼は携帯を落としたらしく、繋がらなかった。鶴瓶は「大事な連ドラ控えてるんやで!!スターなんやから自覚を持て!!」と怒りが収まらない。伊礼は事務所に所属するスターのようだ。

伊礼は最近フライデーに撮られてしまったという。「何人と噂されとんねん!!」と鶴瓶の説教は続く。伊礼は少し気が緩んでいるようだ。伊礼は「すみません・・・お酒を飲みすぎました」と謝る。それに対し鶴瓶は「それにしても相手の年は上過ぎるやろ・・・相手65歳って!!」と笑いを堪えながら言う。伊礼に事情を問いただす鶴瓶であったが、今回はもはや呆れている。鶴瓶は「とにかく・・・今後考えるわ・・・。連ドラの話もきてるんやけどな・・・」と言う。伊礼のドラマの話を断ろうとしているのか。焦った伊礼は「やらせてください!!」と意欲を見せる。鶴瓶は渋い顔をしている。「ここまで誰がしたと思っとんねん・・・」という言葉を聞くと、伊礼は瞬時に「ここまで来たのは岩井さんのお陰です」と答える。鶴瓶は嬉しかったのか「その言葉好きやねん・・。もう一回言って」と言う。伊礼がもう一度同じことを言うと、鶴瓶は「よし・・・なんとか今回の件はもみ消すわ」と言う。なんとも単純な男だ。

伊礼についてのスキャンダルの中には『両親が居ないというのは嘘だ』という内容のものもあったらしい。その事について鶴瓶が聞くと、伊礼は「両親は僕も会ったことがないんです」と言う。両親が居ないというのは真実らしい。噂によると、伊礼の両親は芸能界の大物。もちろん、伊礼も両親のことが気にならない訳がない。伊礼は幼い頃から親戚の家で育てられ、今は本当の親を探しているのだという。伊礼が年上の女性に手を出しているのも、母親につながる人物を探し出すため。伊礼は「会いたいです」と搾り出したような声で言う。

鶴瓶は知っていた。今きている連ドラの話の中に答えがあるのだ。なんと伊礼の父親役の俳優が、伊礼の本当の父親なのだ。鶴瓶の不安要素は、伊礼が冷静に仕事に取り組むことが出来るかということ。そして、もし父親が伊礼の存在を知ったら、断られてしまうかもしれないということだ。伊礼は「やります。やらせてください!!」と力強く言う。鶴瓶は電話を取り「ちょっと待っとけや、井本に電話して聞いてみるわ」と電話をかけ始める。話し始めた鶴瓶は「どうやった?おう・・・やっぱりか・・・」と言って電話を切る。結果が気になる伊礼。真剣な顔つきで鶴瓶に歩み寄る。鶴瓶は「お前の父さんはな・・・」と言うと、伊礼に耳打ちをする。それを聞いた伊礼は愕然。何も言えず口を開けたまま立ち尽くす。一体伊礼の父親の正体は・・・。しかし、ここで中井さんのOKコール。

伊礼さんの父親の正体は誰であったのか。それは謎に包まれたままドラマは幕を閉じた。プレビュートークで、中井さんは「あそこはなんて言ったんですか?」と興味津々。鶴瓶さんは「実はな、あそこ何も言ってないねん」とまさかの告白。鶴瓶さんから耳打ちされた後の伊礼さんの表情を見て、気になった方も多いだろう。しかしそこまでドラマは出来ていなかったのだ。ドラマを見て想像でその先を作ることが出来る。それは、答えの存在しないスジナシの醍醐味の一つだ。

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