今までの公演

#221 竹中直人

今回のゲストは竹中直人さん。俳優、監督、脚本家などマルチに才能を発揮するゲストを迎えてのスジナシとなった。

設定は「社員食堂」。スタジオには社員食堂の一角、3テーブル、12名分の席が用意された。

登場した竹中はド派手な短パンに、パーカー姿。およそ社員食堂のイメージとはかけ離れた印象だ。

そして珍しく2人板付きでの開始となった。竹中は箒と塵取を持って掃除を始める。反対側に立つ鶴瓶。そこからのスタート。

開始早々前代未聞の出来事が起こった。竹中のお尻から予想もしない一発(実際は三発)が見舞われたのだ。冷静さを失いかける鶴瓶だが、そこは百戦錬磨。「社長!私この会社を辞めさせていただきます」と言い放つ。

ここから社長(竹中)と社員(鶴瓶)の奇妙なスジナシが始まった。

冷静に話し合いをしようと、飲み物として醤油を勧める竹中。やんわり断る鶴瓶。

懐柔策かと思いきや、突然怒り出す竹中。そして鶴瓶を思いっきり殴る。

さらに、「お前も苦しいだろうが見ておけ」と言い放ち、突然壁に頭を打ち付けて「痛くない!」と叫ぶ竹中。完全に竹中ペースで進んでいったここまでの展開。

しかし鶴瓶も負けじと、頭を壁に打ち付け「トルコの伸びーーるアイスクリーム!!!」と絶叫。竹中にとっては意味不明な言動(実は会場からリクエストキーワードなのだが)に、竹中の動きも一瞬止まる。それでも竹中はその状況を逆手に取って、またも壁に頭を打ち付け「トルコの伸びーーーるアイスクリーム」を連発。史上初、ゲストもキーワードクリアという現象が起こったのだ。

開始早々からハイテンションで飛ばしすぎたのか、2人とも少しお疲れの様子。そこでようやく椅子に座って会社のことを話し始める。しかしその会話も突き抜けていた。

この会社が製造しているのは小さな小さな石膏の置物。しかもカタツムリやタニシなどのマイナーな生物。ぜんまい仕掛けのものもあるという。今年も新入社員はおらず、社員は鶴瓶と竹中のみ。それには不釣合いな大きさの社員食堂。一体どんな会社?と思ったところに、その全ての不思議さを吹き飛ばしたのが、即興ドラマではなく、即興作詞作曲だったのだ。

かつて作った石膏のタニシの唄がありましたねえ、という話に発展。鶴瓶があの唄は社長が創ったんですよね、と竹中に振る。すると突如竹中が立ちあがり歌い始めたのだ。史上初の即興唄が完成したのだ。しかも見事に歌い上げた。タニシの唄を歌い上げた後、竹中は鶴瓶に「白いキャンバスとヤドカリの唄」も創ったじゃないかと、振り返した。苦手な唄が振られた鶴瓶は、竹中との競作で「白いキャンバスとヤドカリの唄」を完成させる。しかし即興唄はここで終わらずに、「タバスコの唄」を歌うことになる。この「タバスコの唄」はミュージカル仕立てとなり、前代未聞の爆笑ミュージカルスジナシの完成となったのだ。

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