今までの公演
#240 |
山下真司 |
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今回のゲストは山下真司さん。鶴瓶さんとは同い歳であり、鶴瓶さん曰く「全く人の話を聞いていない」役者さんらしい。台本の無いドラマが成立するのだろうか?果たして・・・。
セットは「ロッカールーム」。別にあのドラマ意識したわけじゃありません。本当です。さらに今回はスタジオ観覧のお客さんの中からエキストラで飛び入り出演も決まった。益々混乱の予感が・・・。
2人板付きで始まった。2人は知り合いではない様子。鶴瓶はロッカールームに探し物があってここにいるという設定で、山下はこの施設にトレーニングに来たと言う設定で進んでいく。すると、山下は鶴瓶を泥棒ではないかと疑い始める。それは否定する鶴瓶。そんなかみ合わない設定と会話が前半続く。鶴瓶は学校の先生だと言うが、それすらも疑う山下。そこへ観客のエキストラが登場。鶴瓶はその彼女の証言で、自分が先生であることを証明する。ある意味彼女の存在が無ければ、このドラマの進行もどうなっていたのか?救世主とも言えるかもしれない。
鶴瓶はここで探しているもの、それは「犬」。ロッカーを次々と開けて、隅のロッカーの中から犬(チップル)を見つけ出した。しかし、その「犬」はパントマイムで目には見えない。ところがその動作を見た山下は「いたねえ」とあたかも見えているかのように演じる。しかもその犬を抱かかえ可愛がる芝居をした。すると鶴瓶は「あなたにも見えるの?」と驚いた様子で聞く。鶴瓶は他人には見えていない設定で演じていたようで、山下の反応は意外だったようだ。ここから見えなかったスジが少しずつ見えてきた。
鶴瓶は「チップル」と言って抱きながら、10年前に起こった悲劇を語り始める。
チップルは実は10年前に亡くなっていて、そのときにここのロッカーに隠してしまった。そして昨日そのチップルの夢を見たので、ロッカーにまだ入っているのかと思い、確認に来たらしい。「死」というものを強烈に印象付けた。
この話を聞いて、山下は実は見えていなかったと白状する。見えている振りをしていたのだと。本能的な防衛なのか、「死」から遠ざかろうとした。
ドラマは少しずつミステリーの香りが漂い始める。
鶴瓶の次の展開は、先ほどのエキストラが見えていたかという話になる。見えていたと答える山下。実はあの子も既に亡くなっているという。鶴瓶にはその両方がはっきりと見える。山下もあの子は見ることができた。この秘密とは・・・。
山下はこの空気に耐えられなくなり、逃げ出そうとするが、鶴瓶の作戦は決まったようだ。そこで、その展開の中に山下を誘い込んでいく。山下が今目に見えている、ロッカールームの向こうに広がるグランド、そしてロッカールームの上の建てられている建物。鶴瓶はそれら全ては存在しないと言い切ったのだ。亡くなったものが山下には見えているという事実。困惑し始めた山下に対して鶴瓶は自分の正体をばらす。
「私、死神です。あなたを冥土へ連れて行きます」