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開催に暗雲?2026年アジア競技大会で開催地・愛知が困惑

開催に暗雲?2026年アジア競技大会で開催地・愛知が困惑

愛知県内を中心に開催される予定の、2026年アジア競技大会(以下アジア大会)アジア各国から最大で1万5,000人の選手団が参加する見込みですが、この開催が危ぶまれる事態になっています。12月10日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、この問題についてつボイノリオと小高直子アナウンサー、重盛啓之アナウンサーが状況を説明します。

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異例の覚書

再来年に愛知県と名古屋市が共催するアジア大会について、開催都市契約で定めた運営準備に問題があるとして、大会組織委員会がアジア・オリンピック評議会(OCA)から改善を求められていることがわかりました。

関係者によると改善要求は、選手らの宿泊や輸送計画の策定など十数項目です。
大会組織委員会と、OCA、日本オリンピック委員会は「開催都市契約を順守する」という内容の異例の覚書を今月6日付で締結したとのこと。

また「OCAの方針に反した場合には、罰則を科す」という内容まで盛り込まれたのです。

開催地変更の可能性も?

大会組織委員会は経費削減のために選手村の設置を中止し、代わりにクルーズ船や宿泊用のコンテナハウスを活用する方向でした。
こうした対応についてや開催準備が大幅に遅れていることなどが、OCAの不満につながっているようです。

水面下では開催権のはく奪もほのめかし、代替開催地の候補にも言及したとのこと。
開幕まではすでに2年を切っていますが課題が山積しており、緊迫した局面に追い込まれている状況です。

つボイ「日本ってこういうの上手な国だと思っていましたが、万博も遅れているしアジア大会もこんな状況だし、何でこんなことになったんでしょうね?」

重盛「種目はかえってオリンピックよりも多いそうですよ。囲碁とかもあって」

規模自体はオリンピックより小さくとも、アジアという広大な土地には多くの国や地域があるため、運営にかかる手間や費用はか大規模になると予想されます。

急激な円安がもたらした状況

どうして異例の覚書を取り交わすまでの事態になったのでしょうか?

つボイ「日本が今まで誇ってきた、国力の低下というのが大きいのかな」

重盛「円安も費用の問題に関わってきますよね」

小高「複数の問題が絡み合っているとは思いますが、やっぱり一番の問題は費用を削減したことですよね。選手村の中止とか、クルーズ船やコンテナでの宿泊とか」

費用削減のための対応が、選手の交流機会や平等なサービスの提供を損なうことにつながるため、OCAが納得できなかったようです。

また小高は、大会組織委員会が大幅に予算を削らなければならなかった理由についても言及します。

小高「特にこういった国際的に大きな大会って、計画に10年とか下手したら20年とかかけてやってたりする場合もあるので。今回に関しても、予算を立ててから今日までの間で世界の情勢や円の状況がずいぶん変わってしまったんでしょうね。

それから国内で大きな大会を開催することによる予算のかけ方に対する国民の目も厳しくなってますし。そういった変化の中で、最初に思っていた頃より随分やりにくくなってるんだろうなとは思います」

重盛「建設費も莫大だし、人手不足の問題も準備のスピード感に影響してきますよね」

ひっ迫した現状の中、国民もOCAも納得できるような運営を行なう必要があります。
非常に難しい立場にいる大会組織委員会の今後の動きに注目が集まります。

市長選の思わぬ影響

小高「それと覚書を締結して罰則も科すとか言われちゃうとね。罰金ですか?なんですか!?って話になっちゃいますよね」

予算問題で揉めている中、さらに追い打ちをかけるように、罰金を支払う事態に追い込まれることだけは避けたいです。

つボイ「でもこの間の選挙で状況はよくなったと思いますよ。名古屋と愛知県と、なんか仲良くできそうやない?」

小高「両者が一枚岩となって、この問題に対応できるといいですね」

先日の名古屋市長選で市長が変わったため、これまで以上の協力体制となるのではないかと期待するつボイと小高です。

厳しい条件なのは変わりませんが双方が力を合わせて、なんとかアジアオリンピックを成功に導いてもらいたいところです。
(吉村)
 

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