シーズン前半もあと少し…低空飛行続く名古屋グランパス

失点が減ってきたイメージがあるものの、未だに波に乗り切れない名古屋グランパス。現実的に折り返しとなる第19節も近づきつつある今、一定の結果が求められる時期に差し掛かっています。5月10日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、試合を現地観戦した城所あゆねが、今のグランパスを分析しました。
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まずは、3日に国立競技場で行われたJ1第14節・清水エスパルス戦は3-0で勝利。久しぶりの無失点、そして複数得点で快勝しました。
城所「今シーズン、アウェイ初勝利です!ここまで長かった…」
この試合のサプライズは、19歳のGKピサノ アレックス幸冬堀尾選手がJ1リーグ初出場となったこと。今季正GKのシュミット ダニエル選手が前日のトレーニング中に右臀部肉離れを起こし、離脱したため急遽若きGKがスタメンとなりました。
ピサノ選手は、グランパスのU-18ユース出身。チームの将来を担う若手であり、年代別の日本代表にも選出されるなど、期待されています。
急遽スタメンとして出場することになったものの、それ以前に4月16日のルヴァンカップ2回戦(カターレ富山戦)にもフル出場し、延長で決着つかずのPK戦まで経験しただけあって、落ち着いて試合に臨みました。
快勝も順位は低空飛行…
試合は前半36分、MF稲垣祥選手のゴールで先制、そのまま1-0で折り返します。
続いて後半3分にMF和泉竜司選手、さらに後半5分にMF椎橋慧也選手がゴールして3-0とし、相手の反撃を封じてそのままタイムアップとなりました。
城所「3点目のアシストについては微妙なところもありますが、この試合全てのゴールアシストに絡んだMF内田宅哉選手!」
ただし、この試合に勝ったからと言って喜べないのがグランパス。
相変わらず降格圏ギリギリの順位で、決して復調したとは言えないのが残念なところです。
対する清水エスパルスは負けたと言ってもグランパスより上位につけており、下位のグランパス相手に取りこぼしたものの秋葉忠宏監督を中心にチームがまとまっているところを見ると、その差は歴然としていると言えるでしょう。
また足踏みする引き分け
続いて6日、ホーム・豊田スタジアムで開催されたJ1第15節・ファジアーノ岡山戦は0-0で引き分け、連勝できませんでした。
試合は前半、ファジアーノのFWルカオ選手の脅威をDF三國 ケネディエブス選手を中心にしっかりと抑え込みます。しかし、グランパス側も攻め手を欠いてそのまま前半が終了しました。
城所「もうね、三國選手がめちゃくちゃ活躍してた。ファジアーノは前半、ほぼ決定的なシーンはなかったと思う」
後半は攻撃的な選手が交代で入り、得点を狙いますが堅守のファジアーノのゴールを割ることはできず。そのままタイムアップとなりました。
下位に沈んでいることを考えればどんな形でもいいから勝利して勝ち点3が欲しかったところ。
そろそろシーズン折り返し(第19節)が近づいており、今のままではシーズン後半苦しい戦いを強いられることになります。
なお、11日にアウェイ・サンガスタジアム by KYOCERAで行われたJ1第16節・京都サンガF.C.戦は、1-1の引き分け。またもや勝利とはなりませんでした。
11日夜時点で、グランパスは勝ち点16の17位。徐々に各チームの立ち位置が決まりつつある状態です。
降格圏18位の横浜FCとは勝ち点差がわずか1差、苦しい状況が続くグランパス。次の試合は、17日にJ1第17節アウェイ・ベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦します。
(葉月智世)
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