ビシエドの後継者に― 上武大・ブライト健太こそ竜がドラフト1位で指名すべき即戦力長距離砲だ!
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
9月26日の放送で共有したいトピックスは、10月11日に行われるドラフト会議特集。最近3年間のドラゴンズは根尾昂選手に石川昂弥選手、高橋宏斗投手と未来のチームを背負って立つ地元のスター選手獲得に成功してきた。今年はチームが抱える得点力不足の解消に期待が持てる長距離砲の即戦力野手が1位指名の有力とみられている(筆者も激しく同意)。そこでサンドラは3人の大学生外野手をリストアップした。
1人目の慶應義塾大学・正木智也選手は、高校通算50本塁打を誇る長打力が魅力。慶應大の四番としてチームを牽引し、世代ナンバーワンの呼び声も高いスラッガーだ。
2人目の駒澤大学・鵜飼航丞選手は地元・名古屋市出身。中京大中京高校時代には四番を務め甲子園にも出場した。182cm・100kgの恵まれた体格を生かした長打力が最大の魅力である。
そして、3人目に挙げる人物こそ「ことしは良い外野手がいる」と分析するサンドラ解説者・赤星憲広さんが「野手の中で1番好き。ドラゴンズにはぜひ1位指名してほしい」とまで言わしめた逸材。その名は・・・
上武大学・ブライト健太選手
上武大学・ブライト健太選手は、ガーナ人の父と日本人の母のもとに生まれ抜群の身体能力を武器とする走攻守三拍子が揃ったプレーヤー。50メートル5秒8の俊足を生かした広い守備範囲について、赤星さんは「将来的に大島選手がレフトなどに行った時に彼がセンターを守れる」と太鼓判を押すほどだ。
1番の魅力は“勝負強さ”
ブライト選手の“1番の魅力”について、チームメイトが口を揃えたのは“勝負強さ”。ことしの春の全国大会で決勝点となるホームランを放ったことで周囲に認められ、一躍ドラフト注目の的となったきっかけである。今では1位指名候補にまで名を挙げたのだが、じつは大学3年まではレギュラーでなかったということに驚かされる。
準レギュラーがドラ1候補に。急成長を遂げたワケ
ブライト選手を指導する学生コーチの牧野勇進さんは「リーグ戦の経験もほとんど無く、ボールは遠くに飛ぶんですけどバットに当たる確率が低かった」と語り、ブライト選手自身も「レギュラーになったのは今年の春からです。ホームランにこだわり過ぎて三振したり、打率が残せなかった」と振り返る。急成長を遂げた要因は、技術面と精神面の変革にあった。
技術面では歩きながらスイングをする『歩行ティー』に取り組む中で“間”を意識。ブライト選手は「“間”というのはすごく意識していて、なるべく“自分の間”で引き込められるよう常に意識しています」と明かし、タメのあるスイングをすることで打撃が飛躍的に向上したという。
精神面については牧野コーチが次のように述懐した。「後輩と一緒に練習するようになって、周りを見られるようになったのが心の余裕に繋がって、ブライト自身の成績に繋がったのではないかと思います」。
理想の選手像
走攻守の三拍子が揃い、なおかつ一発の長打力も魅力とするブライト選手。理想の選手像について「吉田正尚選手や鈴木誠也選手がすごく好きです。オリンピックなどのすごい場面で結果を残す精神力が本当に凄いと思います。打率を残せてホームランも打てるバッターになりたい」と目を輝かせていた。
ブライト選手のバッティング映像を見たサンドラ解説者・井端弘和さんは次のように解説した。
井端氏:遠くに飛ばす力はあるなと思います。まだまだプロの体はできていないので、これからプロの体、アスリート感がでてきたらさらに飛ばせると思うので楽しみですよ。足も魅力? そうですね! 躍動感のあるプレーは外野手にとって必要。ポテンシャルの高い選手だと思うので、ぜひドラゴンズに入ってほしいと思います
ドラゴンズの印象は?
9月18日付の中日スポーツの一面でドラゴンズの1位指名候補に挙がるなど、ドラゴンズの地元ではすでに注目されていることを聞かされたブライト選手は「ありがたいですね。嬉しいです」と頬を緩ませ、「中日ドラゴンズ、凄く好きです」と満面の笑みで逆ラブコールを送った。続けてドラゴンズで好きな選手として名前を挙げたのはビシエド選手。「ビシエド選手はすごく親日家で、人として思いやりがある選手だと勝手に思っていて・・・。尊敬しています」と明かした。
真面目で誠実ないじられ愛されキャラ
番組ではブライト選手のキャラクターに迫る場面も。チームメイトが「(ブライト選手は)父親との会話を英語でしている」というエピソードを伝え聞いたブライト選手は「うそですよ~、自分英語しゃべれないですもん」と苦笑いで否定。ジョークをかまされるのも仲間から愛されているからだろう。また、別のチームメイトからラップが得意だと暴露されると、「いや~、勘弁してくださいよ~」と困りながらも必死でスタッフの要望に応えた一幕からは誠実さがうかがえた。
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。「ブライト選手にはぜひとも、ビシエド選手と師弟関係を築いて正統な後継者に!!」
今週のサンドラを観た感想・・・。ことしのドラゴンズのドラフト戦略について、井端さんも『打てる外野手』を補強ポイントに挙げていました。その中でもイチオシは、やはりブライト選手。大学4年になってレギュラーとなった成長度合いに井端さんは着目していました。
井端氏:ほとんど聞いたことないですよね。(ドラフト1位候補となる選手は)大学に入って1、2年から期待されて試合に出ている選手がほとんどなので。それだけ伸びしろのある選手だと思います。まだまだ(体の)線が細いので、厚みが出てきたら飛距離は10、20メートルのびると思います。打ち方も鈴木誠也選手や吉田正尚選手が好きということで似ていますよね。トップをつくったときに力をグッとためて解放する、爆発させるところを意識しているように感じます
ブライト選手について赤星さんが守備を絶賛すれば、井端さんは現状の打撃を評価しながら伸びしろに大きな期待を。これほどの逸材とあればもうドラゴンズのドラフト1位は彼で決まりでしょう!! なによりイチ竜党である筆者の心をグッと掴まれたのは・・・“絶対的に人柄が良さそう”と思わせるキャラクター。無茶振りにも必死に応えようとする初々しさも最高。でも一番の好感が持てたのは、ビシエド選手への想いを語る場面。ここでは少しの笑みを見せることなく終始真摯な表情。本当にビシエド選手のことを尊敬していることが伝わってきたのです。そういった真面目さはビシエド選手と共通する点ではないでしょうか。
ブライト選手がドラゴンズに入団したならば、ぜひともビシエド選手と師弟のような関係を結んでほしい。そして、打撃技術の薫陶を受け正統な後継者に――。そんなドラマチックな未来を迎える道のりで2人にお願いしたいことがひとつ。今もまだ彷徨い続ける暗黒時代からドラゴンズを救いだし、竜党に2011年以来の歓喜をもたらしてはいただけませんか?
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年のアラフォー竜党)