「体重の減らし方」「食事で心がけること」…専門医に学ぶ!高血圧対策や肝臓を守る方法
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、
愛媛大学大学院医学系研究科 抗加齢・予防医療センター
センター長 医学博士 伊賀瀬道也先生
横浜市立大学大学院医学研究科 肝胆膵消化器病学 主任教授
医学博士 米田正人先生です。
今回のテーマは「〜身体を蝕むサイレントキラー〜撃退!高血圧&肝臓の病」
一昨年の1月、番組で受けた健康診断で脂質異常症や脂肪肝、脳梗塞の危険因子などが判明した天野ひろゆきさん。その後ダイエットに成功し、一昨年の6月は72.8kgに。しかし、現在の体重は80.3kg。なんと、約8kgもリバウンドしていました。体重の増加とともに密かに進行していたのは、サイレントキラーと言われる「高血圧」と「肝臓の病」。そこで今回は、高血圧対策や肝臓を守る方法を専門医に教えてもらいました。
サイレントキラーFILE(1)長引く「高血圧」の悪影響とは!?

<高血圧の診断基準>
・外来 上140mmHg以上 下90mmHg以上
・家庭 上135mmHg以上 下85mmHg以上
※家庭のほうがリラックス状態で測れるため基準値が低くなります
<改善しない高血圧の原因「塩分多めの食事」>
高血圧が改善しない原因の1つが「塩分多めの食事」。1日の塩分の目標摂取量は、成人男性7.5mg未満、成人女性6.5g未満とされています。
<高血圧を放置した影響は?>
血圧が高いと血管に常に強い圧力がかかり、その刺激で血管が傷ついてしまいます。血圧が10mmHg上がるだけで脳・心血管疾患のリスクは大きく上昇するのだとか。高血圧の状態が続いていても、病気とは思わずに対策しない人も多いそうですが、脳卒中や心筋梗塞などの病気の原因につながってしまうため、高血圧対策は重要だそうです。
<高血圧の悪影響「動脈硬化」>
血管は、加齢とともに弾力性を失い硬くなります。つまり動脈硬化は、老化現象の1つ。さらに、動脈硬化の進行を早めてしまうのが、高血圧。高血圧になると、血管の内側には常に強い圧力がかかり、やがて傷がつき硬くなります。この状態を動脈硬化と言うそうです。
<「プラーク」に要注意>
動脈硬化で血管の壁の厚さが1.1mmを超えると「プラークあり」と診断されるそうです。
プラークは、悪玉コレステロールが血管壁内に入り込み、細胞などの残骸が蓄積し生まれます。プラークが破れると傷を塞ごうとして血栓ができ、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になるそうです。
<失明や視力低下の恐れも>
眼球の奥にある網膜の血管が血栓などで詰まると失明や視力低下を引き起こします。さらに、眼の血管は脳の血管とつながっているため、高血圧の影響で目の周辺の血管が痛み始めると脳の病気について気をつけておかないといけないそうです(網膜の血管の状態は健康診断のオプションとして提供される「眼底検査」でわかるそうです)。
血管の老化度をチェック!「開眼片足立ちテスト」
<開眼片足立ちテスト>
▼目を開けたまま背筋を伸ばして立つ
▼どちらか一方の足を軽く浮かせ 片足で立つ
▼片足立ちができた時間を測る
(支えている足がふらつく もしくは上げた足が地面についたら終了)
※ふらついたときに転倒しないように つかまれるテーブルの近くで行いましょう
≪片足立ちの目標時間≫
・60歳未満 60秒以上
・60〜69歳 50秒以上
・70〜79歳 40秒以上
・80歳以上 30秒以上
このテストで20秒以内だった人の30%に「微小脳出血(2つ以上)」、34.5%に「隠れ脳梗塞(2つ以上)」が見つかったというデータがあるそうです。
血圧が下がる?「8秒ジャンプ」
<先生おすすめエクササイズ「8秒ジャンプ」>
▼背筋を伸ばし 真上にジャンプ
▼ひざを軽くまげて着地する
▼上記を1秒間に2回程度 8秒間行う
▼8秒×5セットを朝昼晩行う
≪ポイント≫
ひざが痛い場合はテーブルなどにつかまり、かかとを上げ下げするだけでもOK。適度な頭の上げ下げが脳への刺激になり、血圧を上げる物質の発生を抑える効果が期待できるそうです。
サイレントキラーFILE(2)数値以外にも注目!?肝臓に迫る恐怖とは?
<「肝臓の病」はなぜサイレントキラー?>
肝臓自体に痛みを感じる神経はなく「沈黙の臓器」と呼ばれています。肝臓の病は、倦怠感・食欲不振などの軽い症状しかなく、病気がかなり進行するまで自覚症状が出にくいのだとか。先生によると、脂肪肝や肝硬変、場合によっては肝臓がんであっても症状が全くなくて気づかないこともあり得るそうです。
<肝機能の数値(血液検査)「ALT(GPT)」「AST(GOT)」「γ-GTP」>
ASTとALTはどちらも肝臓で作られる酵素。肝臓に脂肪が溜まり細胞が破壊されると、これらの酵素が放出され、血中濃度が上がるそうです。AST、ALTともに基準値は30U/L以下。γ-GTPの基準値は50 U/L以下だそうです。
<肝臓の病が及ぼす身体への悪影響>
肝臓には、小さな仕事から大きな仕事まで500以上の機能があるのだとか。そのため、肝臓が悪くなると、身体の代謝・解毒機能・免疫などにも影響を及ぼし、命に関わることもあるそうです。
<肝臓の脂肪>
肝臓の脂肪は、生活習慣の改善で内臓脂肪や皮下脂肪よりも落ちやすいと言われているそうです。
<「隠れ脂肪肝」に要注意>
脂肪肝とは、肝臓の細胞に脂肪が過剰に蓄積された状態のこと。脂肪の蓄積が30%を超えると脂肪肝と診断されます。しかし、脂肪が溜まりはじめてすぐに機能が低下したり細胞が破壊されたりするのではなく、徐々に進行するので初期の段階では血液検査の数値に現れないこともあるのだとか。このように肝機能の血液検査値が基準値以内でも脂肪肝の兆候が見られる状態を「隠れ脂肪肝」と言います。急激に体重が増加した場合などは隠れ脂肪肝の可能性があるので、肝機能の数値が基準値内でも注意が必要だそうです。
肝臓を守る方法「体重の減らし方」と「食事で心がけること」
<体重の減らし方>
急激に体重を落とすとリバウンドする可能性が高いそうです。体重80kgの天野さんの場合は、体重の5%を落とすことを目標に1か月1〜1.5kg減が上限。半年くらいかけて落とすと良いとのことでした。
<食事で心がけること>
咀嚼には満腹中枢を刺激し、満足感を得やすく食べ過ぎを防ぐ効果があるそうです。ところが、朝食を抜くと咀嚼の機会がなくなり空腹感がアップ。結果、その後の昼食を食べ過ぎるという悪循環に陥りやすいのだとか。そのため、朝食を摂りよく噛んで食べることから始めましょう。先生おすすめの朝食は、魚が入った野菜スープ。野菜は44%、魚は31%肝疾患リスクを低下させるという研究結果があるそうです。
(2026年2月8日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
番組紹介
ニッポンの皆様に健康生活を!この言葉をキーワードにすぐに役立つ健康情報をお伝えします。「人」「家族」の未来を創り出す、CBCテレビの健康情報番組。




