柿の種を食べ比べ、結局行き着く先は⋯
『ハッピーターン』(亀田製菓)や『たけのこの里』(明治)、『ポテロング』(森永製菓)など、ロングセラーのお菓子はたくさんありますが、コンビニやスーパーではなぜか目立たない場所に置かれているようです。実はこの置き方にはお店の戦略があるそうです。11月21日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、情報サイト『THE GOLD ONLINE』(幻冬舎)の記事を基に、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを繰り広げました。
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一方で目立つ場所にはコンビニやスーパーがイチオシしたい、自分のところのプライベートブランドの商品を並べています。
人気の菓子とは異なり、売り場を探して購入することがないため、売上を伸ばすためには目立つ位置に置く必要があり、結果として多くのコンビニではメーカーの定番商品は下の方の棚に置かれてしまうのだそうです。
実際にコンビニに行ってみると、目線に合った棚にプライベートブランドの商品が置かれていることに気づきます。
スーパーでは、チラシで大々的に宣伝して売りたい物を目立つ場所に置くということは往々にしてあります。
大々的に売り出している商品のことを「ロスリーダー」といい、その商品は儲けを生み出すどころか場合によっては損失を生じさせるため、ロスという言い方をしています。
しかし、その商品を目当てに来店する人は他の商品も一緒に購入するため、客寄せのアイテムとしてその商品を売っているのです。
一方でその商品だけしか買わなかったり、ハンバーガー屋さんで安い商品だけを買って、ドリンクやサイドメニューは頼まず延々と店内で長居されるのは困ります。
このような客のことは「チェリーピッカー」というそうで、おいしいさくらんぼだけを摘み取っていく人たちという意味が込められています。
やっぱり定番を選んでしまう
冒頭に出てきた定番商品は、目立たない場所に置いていても固定客が付いています。
その固定客のひとりが北野で、「柿の種は亀田製菓と決めている」と語ります。
こう決めたのはコロナ禍がきっかけなのだそうです。
名古屋ではホテル暮らしの北野、コロナ禍では外で飲み歩くことはできないため、ホテルで映画を見ながらハイボールを飲みつつ、柿の種の食べ比べをすることに。
やがてネットで未知の柿の種を探すまでになった北野が結論に至ったのは「やっぱり柿の種は亀田製菓に限る」というものでした。
目立たない場所に置いているのは必ずしも人気がない商品というわけではなく、放っておいても売れる商品という場合があるようです。
ちなみに他の定番商品としてこの記事で挙げられたのが、『サッポロ一番』(サンヨー食品)や『チキンラーメン』(日清食品)、『マ・マー』のスパゲティ(日清製粉ウェルナ)など。
北野は「スパゲティはかわいそうな位置やで。ちょっとつまづいたら蹴る位置やで」と語りました。
(岡本)