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孤立と葛藤の果てに…大久保佳代子と森本晋太郎が示す"ロスジェネ女性"の才能

孤立と葛藤の果てに…大久保佳代子と森本晋太郎が示す

『真誠presents 大久保佳代子・森本晋太郎のどうぞご自由に』(CBCラジオ)は、愛知県田原市出身の大久保佳代子さんと、事務所の後輩であるトンツカタン森本晋太郎さんが届ける「迷える人たちの道標となる解決型ラジオバラエティ」です。4月12日の放送では、就職氷河期世代のリスナーAさん(45歳女性)からの職場での孤立や親との関係悪化など人生の行き詰まりを訴える投稿に対し、大久保さんと森本さんが意外な視点から新たな可能性を見出す展開となりました。

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ロスジェネ世代の悩み

いわゆる「ロストジェネレーション世代」のAさん。いじめに満ちた学生時代、受験戦争、就職氷河期を経て、就職も結婚もせずに生きてきたそうです。

「去年、一念発起して資格を取得し正社員になったのですが、現在女性初雇用の職場で無視されたり仕事外しをされています。人に相談すると『辞めた方がいい』と言われますが、経済的にも年齢的にも辞めるわけにもいかず、何かと責められる親との関係もこじらせて、いろいろと行き詰まっています」(Aさん)

ここまでで、すでに「はぁ…参った」と、苦しそうな大久保さん。

「この間、大久保さんがYouTubeで『人生これから嫌なことしかない』とおっしゃっていました。上のバブル世代や下の自由な世代にもなじめず、うっすら恋などしても小さく傷ついて終わるだけで、お金もありません。
なるべくちゃんと生きながらも、劣等感と優越感のしがらみの中で前向きに生きられたことがない人生を、これからどうしたものかと悩んでいます」(Aさん)

大久保佳代子の「人生論」

この深刻な悩みを受け、「そんな感じのラジオを我々やってましたっけ?こんな頼られる…」とやや困惑ぎみの大久保さん。

そんな大久保さんは、YouTubeで確かにこう発言したそうです。

大久保「『人生これから歳を重ねるごとに自分の体も衰え、記憶力も衰えていく。親は当たり前のように早かれ遅かれ亡くなる。友達が病気になったという連絡が入る。パコ美(大久保さんの愛犬)も絶対早く死ぬ。気づくと冷蔵庫にマヨネーズが3本入ってることもある。いいことなんかないです』って言いました」

森本「滅入るわ。なんちゅうYouTubeあげてんすか(笑)」

大久保「でもね、しょうがないじゃない」

大久保さんは、年齢を重ねることは誰にでも平等に訪れることで、同じステージに立った時にどう感じるかが重要だと語ります。

大久保「親との関係も年齢もね、高齢だと何言ってるかわかんないですよ。80過ぎの親なんて。こじれます。若い時の関係性よりいい時なんて、あまりないんじゃないかな。うっすら恋などして小さく傷つきますもん。勝手にいいなぁと思ったら、当たり前だけど結婚してたりね」

完全にAさんと同じルートをたどって来ていたという大久保さんが、人生の真実を赤裸々に語りました。

Aさんの「才能」を見出す

悲観的な話題が続く中、森本さんは意外な視点からAさんの投稿を評価します。

森本「僕、このメールを読んでて、文章がめちゃくちゃ魅力的だなと思ったんですけど」

森本さんはAさんの「なるべくちゃんと生きながらも、劣等感と優越感のしがらみの中で前向きに生きられたことがない人生を、これからどうしたものかと悩んでいます」という一文を引用し、その表現力の高さを「文章として美しい」と絶賛。

森本「この人なりの考えも見受けられるし。もっと伸びそうな雰囲気がすごいするんですよね」

大久保「ボキャブラリーも知性を感じるし、文章の間から苦しみと切なさの空気も感じるし」

森本「この人の文章をもっと読みたいなって。いいなと思いましたね」

表現で人生を開く可能性

森本さんはAさんの文章力を高く評価し、それを活かした発信の可能性を示唆。大久保さんも同意し、文章を書くことの意義について語り始めました。

大久保「前向きな作業じゃない?嫌なことをこうやって私たちは人に見せなきゃいけないから」

大久保さんは自身の経験から、苦しい体験を文章化して共有することの価値を説明します。

大久保「読んだ人が『大久保さんかわいそうだな』とくすって笑えたらいいなと思うように加工するじゃない。そんなのやってみたら?」

嫌なことに向き合い、それを読者に伝えることで共感を生み出す効果があると指摘しました。

大久保「今のこう鬱鬱としたやつを、『でもこんなことがあってこんな風に思っちゃったんだよね』って。で、読んだ人が『Aさんもうしんどいな、これ』みたいな。人はそう言うのを求めてますし」

Aさんの思いを文章に昇華させることで、読者との間に共感の輪が広がる可能性を提案します。

45歳からの新章開幕

森本「Aさんのような同年代の女性はたくさんいると思うんですよ。その人たちのカリスマになりうる素質を感じますね」

大久保「なるほどー、寄り添う人ね。これは確かに、森本くんは見つけたかも。ちょっといかがでしょうか!ぜひ」

Aさんを絶賛するふたり。

大久保「ちょっとエピソードトークとか送ってきてもらってもね、ここに」

森本「ぜひ読ませていただきたいですね。のちの大先生になる可能性ありますからね」

大久保「本当だ。45ってまだまだ可能性ありますから。なんでもいけますから、この世界はね」

ロストジェネレーションの苦悩が、思わぬ形で才能発見のきっかけとなった今回のお悩み相談。Aさんの今後の投稿にも期待が高まります。
(minto)
 

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