愛知・瀬戸市の愛されフード「リリーの初恋」とは?40年以上続く給食の味「てりかけ」も調査!

その町以外ではあまり知られていないけど、地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、愛知県瀬戸市の『リリーの初恋』と『てりかけ』です。
純白のオムライス!?地元民から愛される「リリーの初恋」

名鉄「新瀬戸駅」から徒歩で15分、加藤アナが訪れたのは「カフェ&バー ティミー」。自家製の手ごねハンバーグやハワイ料理のアヒポキなど、アメリカンカジュアルなメニューが楽しめるお店です。

地元民から愛されるメニューが、その名も『リリーの初恋』という純白のオムライス。トロットロの卵に自家製のホワイトソースをかけた、珍しい一品です。

一見すると何味かわからないけれど、スプーンを入れれば甘酸っぱいトマトライスに濃厚チーズが現れる、まさに初恋のようなドキドキ感が味わえます!お店を教えてくれた宮地さんは、なんと週1回のペースで通う常連客でした。
(宮地さん)
「これが一番おいしい」
実は撮影当日も、宮地さんが来店。愛され続けるこのオムライスの秘密は、ご主人の手作りへのこだわりにありました。
こだわりが詰まった手作りトマトソースが決め手

ケチャップライスと間違えられることも多いそうですが、ライスにはご主人お手製のトマトソースを使用。その作り方も独特です。まずは、生のトマトを丸ごとハンドブレンダーでつぶします。手の感覚で微調整して、ほどよい果肉感を残すのがポイントなのだとか。
さらにきつね色に炒めたざく切り玉ねぎと合わせ、4時間ほど煮込めば完成!少量の自家製ガーリックパウダーで風味付けしたご飯を、大量の玉ねぎで甘みとコクを加えただけの超シンプルなトマトソースで炒め、そのご飯の中にとろけるチーズを埋め込んで成形します。

そして、ふわトロ卵は卵が高騰する昨今でも、全卵を3つ贅沢に使用。水や牛乳、生クリームなどは一切使わず、ご主人の腕一本でトロットロに仕上げています。
(加藤愛アナウンサー)
「クリーミーな甘さとトマトの酸味!(初恋は)いつだったかな~」
給食から生まれた瀬戸市のソウルフード「てりかけ」

続いて訪れたのは、創業75年の精肉店「鳥静」。牛ホルモンに特化した量り売り専門店です。
教えてもらった“愛されフード”は、『てりかけ』。片栗粉でカリカリに揚げた鶏肉の唐揚げに、しょうゆやみりんを煮詰めて作る甘辛ダレをたっぷり絡めた逸品です。
実は『てりかけ』は今から40年以上前に、瀬戸市の学校給食を作る栄養士さんが献立の一つとして考案したもの。あまりのおいしさに子供たちが広め、市を代表するご当地グルメになったといいます。

(店主・河地昭平さん)
「うちのタレは継ぎ足しで作っているので、どんどん鶏肉のうま味が増していく」
学校給食と同じ味を再現した『てりかけ』は、小さなお子さんが自転車で買いに来るほどの人気。高校生になって給食が食べられなくなった人たちが、懐かしの味を求めて奪い合いになることもあるそうです。

(加藤愛アナウンサー)
「外側は皮がカリカリで、中のお肉はやわらかくてしっとりしています。このソースはご飯がほしくなる」
懐かしのメニューを1個から買えることも人気の理由です。瀬戸市民の心に深く根ざした“愛されフード”が、今日も多くの人を笑顔にしています。
CBCテレビ「チャント!」2025年9月22日放送より
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