肉汁がドバドバ止まらない!?名東区で15年愛され続ける「キッチンノム」のハンバーグ 実は“伝説の洋食店”から受け継いだ伝統の味だった

その町以外ではあまり知られていないけど、地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCテレビの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、名古屋市名東区の『キッチンノムのハンバーグ&カニクリームコロッケ』です。
外はカリカリで中はジューシーの新食感!肉汁が溢れ出る名物ハンバーグ

地下鉄「一社駅」から徒歩5分のところにある「キッチンノム」。平日のお昼でもほぼ満席のこの洋食店は、地元で15年も続く名店です。

お客さんの2人に1人が必ず注文するという看板商品が「ハンバーグ&カニクリームコロッケ」。加藤アナが店に到着すると、すでに多くのお客さんで賑わっていました。テーブルに運ばれてきたのは、デミグラスソースたっぷりの大きなハンバーグと、自家製タルタル付きのカニクリームコロッケ。創業から15年間、不動の人気ナンバーワンメニューです。

ハンバーグに真ん中からナイフを入れると、驚くほどの肉汁が!「すごい肉汁ですね。これをお家で作ったら絶対こうはいかないですよ」と加藤アナ。一口食べると「表面がパリッとしていて、ハンバーグではあんまり感じない新感覚の食感がしました」と驚きの声をあげました。
パン粉をまぶして特製ラードで焼く!秘伝の肉汁閉じ込め製法

キッチンノムのハンバーグは、和牛ベースの2種類のミンチを合わせて作られています。特筆すべきは、つなぎを使わないこと。よく練って固さを調整した後、パン粉をまぶしてラードで軽く焼き、表面をパリッとコーティングすることで肉汁を閉じ込めるのです。
そして、オーブンでじっくり焼き上げることで、外はカリカリ、中はジューシーな絶品ハンバーグに仕上がります。「ハンバーグを練るのは、彼(スーシェフ・成田さん)の担当。毎日毎日ミンチと向き合っている」と語る店主の野村さん。

ハンバーグにかかっている特製デミグラスソースも絶品!7時間以上煮込んで丁寧に漉した、ほんのりビターで大人の味わい。たっぷりつければ、お肉の甘みが引き立ち、深いコクの余韻を楽しめます。
意外な具材が決め手!?高級感あふれるカニクリームコロッケ

もう一つの看板メニュー「カニクリームコロッケ」にも秘密が。加藤アナが一口食べると「カニの味が濃い。高級なカニクリームコロッケを食べているなという感じがします」と感動。
店主の野村さんによれば、「調味料は塩以外入ってない」とのこと。カニの身をほぐした時に出る汁を絞り、ベシャメルソースの中に入れ込むことで、カニの風味を存分に引き出しています。

そして、サプライズの具材がピーマン。「ピーマンが入るとすごく相性がいい。最後の方に余韻が残って、ちょっとクセになる」と店主は説明します。この意外な組み合わせが、カニクリームコロッケの深い味わいを生み出しているのです。
伝説の洋食店「煉瓦家」から受け継いだ伝統の味

実は、キッチンノムは単なる洋食店ではありませんでした。店主の野村さんは元フレンチシェフで、30歳の時に名東区にあった「煉瓦家」という洋食屋さんに転職。そこで出会ったのが、当時23歳だった成田さんでした。
「煉瓦家」は“伝説の洋食屋さん”と言われた名店で、看板メニューのひとつがこのハンバーグとカニクリームコロッケだったのです。しかし、15年前に「煉瓦家」のご主人が体調を崩し、突然閉店。野村さんは、その名店の味を守ろうとレシピを引き継ぎ、同じ名東区で「キッチンノム」をオープンしました。
加藤アナは「肉汁が滝のように流れるハンバーグと、カニそのものではないかと錯覚するほど濃厚なクリームコロッケ。そして、潜れるほど深いコクのビーフシチュー。すべて『キッチンノム』に来なければ食べられない、名東区が誇る愛されフードでした」と今回の調査を締めました。
CBCテレビ「チャント!」2025年6月6日放送より
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