名古屋で食べなきゃ損する“愛されフード”は?特大「しゃもじつくね」&老舗の「親子味噌煮込み」を調査

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”。加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、名古屋市・栄の『Robatayaki Garoのしゃもじつくね』と名古屋市・天白区の『まことや天白の親子味噌煮込み』です。
鹿児島出身の大将がつくる!地元愛が生んだ「しゃもじつくね」

名古屋・栄の繁華街に3年前にオープンした「Robatayaki Garo」。鹿児島出身の大将がつくるお値打ちでおいしい炉端料理を目当てに、いつもにぎわう人気店です。

店の看板メニューが、その名も『Garoのしゃもじつくね』。文字通り、大きなしゃもじの上にこんもりと盛り付けられた巨大なつくねは、まさに圧巻の一言!つくねには国産の鶏肉、豚肉、牛肉、3種類のひき肉を使用しています。
(大将・西野広崇さん)
「鶏、豚、牛を使っています。2種類ではこの味は出ない」

そこに鹿児島流につくった甘めのタレを合わせ、肉肉しさとジューシーさを出すために試行錯誤して行き着いたというレシピ。しゃもじの上にこんもり盛り付けたら、まずは蒸し上げ、タレにつけながら炭火で香ばしく焼き上げます。店をオープンするときに名物をつくりたいと考えた大将珠玉のオリジナル料理です。
卵につけながら味わうつくねは、食感がしっかりしていながらもふわふわで、甘辛いタレが絶妙にマッチ。噛めば噛むほど3種類の肉のうまみが口の中に広がります。
鹿児島直送の最高品質!親どりの炭火焼き

「Robatayaki Garo」のもう一つの名物が、地元・鹿児島の食材を使った『親どりの炭火焼き』です。鹿児島の坂留鶏肉店から直接仕入れる親どりを、塩・コショーで焼き上げたシンプルな逸品。大自然の中にある直営農場で飼育される鶏の肉は鮮度と質が抜群で、噛めば噛むほど味が出るタイプのお肉です。
(大将・西野広崇さん)
「一番おいしい鶏肉だと思っています」

大好きな地元・鹿児島のおいしいものを名古屋に発信していきたいという大将の地元愛。そして、それを支えるのが女将の加奈さん。今年5月に結婚したばかりの新婚さんです!コロナ禍でのオープンという困難な時期を、2人で支え合いながら乗り越えてきました。
(大将・西野広崇さん)
「コロナの時にオープンしたので、お客さんが全く来ないところから始まった。すごく悩んでいたところに、ガンバレと励ましてくれたので、なんとかここまで2人でやれたと思っています」
老舗の味を守る「親子味噌煮込み」

天白区にある「まことや天白」は、1986年に創業した味噌煮込みうどんの老舗です。暑い中でも、なぜか食べたくなる味噌煮込み。名物の『親子味噌煮込み』は、グツグツ鍋から食欲そそる味噌のいい香りが漂い、まさに名古屋の夏の風物詩とも言える一品です。

味の決め手となる味噌スープは、かつお節・さば節・むろあじ節・宗田かつお節の4種類をブレンド。味噌は名古屋の豆みそを使用し、1人前ごと火にかけ、沸騰したところに毎朝仕込む自家製麺を投入します。程よい硬さになったところで土鍋に移し、最後の仕上げに鍋を覆い尽くすほどのネギと卵を入れれば完成!
歯ごたえのある硬い麺に、味噌のコクと鶏のうまみがしっかりと絡んで、夏に食べるからこそのおいしさがあります。
(2代目・三浦良輔さん)
「これぞ名古屋人だと思います」
会社員から味噌煮込み職人へ!家族の絆で継承される味

1986年創業の「まことや天白」。現在その味を引き継いでいるのが、長女・真弓さんと結婚した2代目の三浦良輔さんです。航空会社に勤め、海外を飛び回る仕事をしていましたが、コロナ禍で帰国した時にある転機が訪れました。
(2代目・三浦良輔さん)
「『後継者がいないので店を閉めようかな』と初代が悩んでいた。自分が帰国したタイミングでその話を聞いて、これはどうにかせないかんなと思った」
地元の人に愛される味を絶やすわけにはいかない。三浦さんは一大決心をして、まことやの2代目として店を引き継ぐことにしました。
(初代・八代富政さん)
「その時はうれしかったね。」

初代が守ってきた味を引き継ぎながら、よりお客さん目線に立ったサービスも導入。味噌煮込みの麺をお好みで変更したり、若い人に人気の牛もつを取り入れたりと、新しい工夫で進化を続けています。
大将の地元愛と夫婦愛が詰まった『Robatayaki Garoのしゃもじつくね』、そして昔ながらの味と更なる発展が楽しみな『まことや天白の親子味噌煮込み』。どちらも家族の絆と地域への想いが生み出した、心温まる愛されフードでした。
CBCテレビ「チャント!」2025年8月11日放送より
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