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“玉袋”みやげも消滅危機?カンガルー革スパイク全廃へ

“玉袋”みやげも消滅危機?カンガルー革スパイク全廃へ

スポーツシューズに使われてきたカンガルー革が年末までに全廃されるというニュースが話題となっています。10月3日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、前日に番組で取り上げたこのニュースへのリスナーからの反響を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、パット・ブーンの名曲「悲しきカンガルー」とともに紹介しました。

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カンガルー革の終焉

ナイキ、プーマ、アディダスに続き、アシックスとミズノもカンガルー革の使用を年末までに中止すると発表しました。

カンガルー革は牛革より薄くて強度があり、柔らかく足に馴染みやすいという優れた特性から、特にサッカースパイクで長年愛用されてきたものです。プロ選手たちからも支持され、その品質は高く評価されていました。

しかし、革を手に入れるには野生のカンガルーを捕獲して殺さなければなりません。牛のように食肉の副産物として利用するのとは異なることから、動物愛護団体が倫理的な観点から長年廃止を求めていました。

各メーカーが相次いで使用中止を決定したことで、スポーツシューズへのカンガルー革使用は年末までに全廃される見通しとなっています。

憧れのスパイクブランド

「キャプテン翼世代の小生は小学生からサッカーをやっておりましたが、合成皮革に比べてカンガルーの革は、軽くて足に馴染みました」(Aさん)

Aさんによると、値段もそれなりにしたものの、その使い心地は格別だったそうです。今は鮮やかでカラフルなスパイクが多いものの、Aさんの学生時代は黒い革に白のブランドラインのスパイクしかなかったと振り返ります。

「アシックスのインジェクター2002、プーマのパラメヒコ、アディダスのコパムンディアル、懐かしいです」(Aさん)

「カンガルーの革のスパイク、昭和55年頃に出てきたんでしょうか。原辰徳がプロデュースした頃でした。私も高校球児になった頃、スパイクの軽さに驚きました」(Bさん)

つボイ「使い勝手がめっちゃいい」

小高「だからね、人気でよく使われてきたんだけれども、ということですよね」

世界の盗塁王も愛用

「世界の盗塁王、福本豊さんのスパイクシューズはカンガルーの革製だったと昔テレビでやってました」(Cさんほか多数)

つボイ「こういうのがあると、余計少年たちは『俺も履くぞ!』ということになります」

プロ選手にも人気のカンガルー革でしたが、SDGsの観点から見ると動物虐待という問題があり、革を取るためには殺してはがなければならないため、他の選択肢がある中で各メーカーが使用中止を決めたのです。

オスから1個だけの珍品

カンガルー革の使用中止はスポーツ愛好者だけの問題ではありません。実はスポーツをしない人にも、別の形でカンガルー革は馴染みのあるものでした。

「30数年前、新婚旅行でオーストラリアに行ったとき、珍しく、オーストラリアらしいお土産物なので買って配りました」(Dさん)

Dさんが言及したのは、オスのカンガルーから1個しか取れないという希少性の高いお土産です。

つボイ「カンガルーって体が大きいですから、スパイクも何足分も取れますわね。でも、このお土産は1個しか取れないです」

そのお土産とは?

1個?2個?の攻防

「オーストラリアのお土産で有名な、カンガルーの玉袋」(Eさんほか)

小高「え?1個しか取れないの?カンガルー1頭から1個しか取れないの?」

つボイ「袋は1つです。中身は2つです」

小高「…あ、袋?そっちか(笑)革だもんね」

つボイ「袋です!あんたは内容のことを言ってるんでしょ、頭に浮かべながら。『2つあったな』と。その入れ物は1つやろ。1頭に1つや」

オス1頭からわずか1つしか取れない貴重な袋は、お土産店で「巾着袋」として売られていたそうです。

つボイ「中身は抜いてありますので(笑)。2つは抜いてあります。1個です」

小高「あー!」

害獣対策は「アソコだけ切除」?

つボイ「これもなくなってくるんでしょうかね」

小高「やっぱり、スニーカーやら靴やらのほかのとこに使ったあげくの副産物としてのお土産品だったとするならば、なくなるでしょうね」

つボイ「スパイクは肌触りがいいので、巾着袋も触ってるとすごくいいなという人が多かったかもわかりませんね」

ここで、小高は「SDGsのつボ」で触れた内容を改めて振り返ります。スニーカーに使うのをやめるという世界的な動きである一方、カンガルーは害獣という面もあることから、害獣駆除の一環として一定数の有効利用は続く可能性があると指摘しました。

つボイ「スパイクはカンガルーを殺さなければいけませんけど、アレはアソコだけ取れば。害獣が増えずにずっといけるし」

小高「つボイさん、自分も“持つ身”やなのにようそんなこと言えますね!」

呆れる小高に、つボイはペットの去勢を引き合いに出して応戦しました。

カンガルー革の全廃は、スポーツ用品だけでなく、意外なところにも影響を及ぼしそうです。
(minto)
 

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