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自民党総裁選有力候補の小泉氏、「ステマ騒動」の背景は?

自民党総裁選有力候補の小泉氏、「ステマ騒動」の背景は?

10月4日に投開票が行なわれる自民党総裁選挙に向け、共同通信社が国会議員票や党員・党友による地方票の動向を探ったところ、小泉進次郎農林水産大臣と高市早苗前経済安全保障担当大臣が競う形であることがわかりました。どの候補も1回目の投票で過半数を獲得できず、上位2名による決選投票となることが予想されていますが、その順位に大きな影響を与える出来事がありました。9月29日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、小泉氏をめぐる「ステマ騒動」について、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの意見を交えて紹介します。

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「やらせコメント」を依頼

週刊文春の取材によれば、自民党総裁選において、小泉氏の陣営がインターネットの動画配信で好意的なコメントを投稿するよう関係者に依頼していたことが判明し、「ステルスマーケティング(ステマ)」ではないかと批判を浴びました。
小泉氏は「陣営の責任は自身にある」として謝罪しています。

「総裁選一番人気の小泉進次郎がここに来てやらかしました。小泉氏を支持する議員側が、動画配信サイトに小泉に好意的なコメントを書き込むよう、陣営関係者に依頼したことについて小泉氏は『行き過ぎた表現があったことは適当ではなく、再発防止に徹したい』と話しました。

これは小泉氏の推薦人のひとりでもある牧島かれん元デジタル大臣側が、小泉氏に好意的なコメントを書き込むよう依頼したもので、例文の中には他の候補者の中傷ともとれるものも含まれていたようです」(Aさん)

つボイ「総裁選は良いところで競うだけでなく、悪いところも投票の判断材料になりますからね」

選挙は蓋を開けてみないとわからないものですが、この一件が大きな影を落とすことは間違いないでしょう。

現代版の「サクラ」

今回問題とされている「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、宣伝や広告であると明言せずに行なう販促・宣伝行為のことです。

本来の意味でのステマと今回の内容とでは若干意味合いが違うようですが、性格的には非常に類似しているが、明らかな法律違反と断定しにくいところ、と小高。

小高「ただやっぱり政治家として、党として、こういうやり方は総裁になるべき人にはふさわしくないのでは、ということですね」

小泉氏を支持するコメントを意図的に書き込むよう指示したのが、元デジタル大臣だという点も、また批判を助長させています。

炎上のもうひとつの理由

最も問題視されるのは、名指しではないにしても、他候補者を誹謗・中傷するような文言を例として挙げていたことです。

小高「今までを振り返ると、どの党でもどの政治家でも、大なり小なり誹謗中傷問題はありました。特に小泉さんは自分も誹謗中傷に晒された経験があって、『これは本当によくない』とずっと言っていたのにもかかわらず、自分のお膝元から『こんな誹謗中傷をしてくれ』なんてコメントが出たので大問題になっているんです」

小泉氏はこの件に関して「知らなかったとはいえ責任はある」とコメントしています。

小高「でも、じゃあこれをどう処理していくのか?という点について毅然とした態度や行動にはなっていないんですよね」

こういった対応も含め、人々の不信感につながっているようです。

石破総理のままの方が?

小高「そもそも、なんでわざわざ『こう書いてください』っていう例文を出すんでしょうか。馬鹿にしてるのかって話ですよ。だって自分が小泉さんのことを応援しているんだったら自分の気持ちを書けばいいだけなのに、『あなた書けないでしょ?私が例を出しておいてあげるからこれを真似して書いてね』って、支持者にも大変失礼な話だと思いますよ」

つボイ「本当に支持している人は、黙ってても自分のフレーズで書くんですよ。嫌な人は書かないですし。強制のような雰囲気を出すから、怪しげになる」

この騒動を受けて、こんな意見を持つリスナーもいたようです。

「結局、石破総理のままの方がよかったんじゃないでしょうか」(Bさん)

小高「候補者の皆さん、それぞれひとつずつくらいはスキャンダル出てきてますもんね(笑)」

小泉氏の失速が予想されまだまだ展開の読めない総裁選、一体どう転ぶのでしょうか。
(吉村)
 

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