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北野誠とかみじょうたけし、M-1グランプリを振り返る

北野誠とかみじょうたけし、M-1グランプリを振り返る

漫才コンクール『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)の決勝戦が22日に放送され、お笑いコンビ・令和ロマンが大会初の2連覇を達成しました。M-1グランプリは結成15周年以内であればプロアマ問わず参加資格があり、今回は史上最多の10,330組がエントリー。すっかり年末の風物詩となったM-1ですが、12月23日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、パーソナリティの北野誠と大橋麻美子、かみじょうたけしがM-1の感想について語り合いました。

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令和ロマンが貫禄の2連覇

令和ロマンが今年も優勝したことについて、北野もかみじょうも感心のひと言に尽きました。

かみじょう「たぶん審査員の片隅には去年優勝してるというのがどっかにあったと思うんですけど、その中でまたしっかり勝ち切るって、力が(頭ひとつ)抜けてると思いましたね。

勝ち方を知ってるのかなというような感じやし、笑いの天才が漫才っていうのをやってる感じでしたね。何の仕事をしても、たぶんふたりできるんやろなっていう」

現在、令和ロマンは芸歴6年ですのでまだまだ出場できますが、もし今後も決勝戦に勝ち上がると「令和ロマンを倒すコンビは誰か」と主旨が変わってしまいますので、北野は「それは番組的にはよろしくない」と語りました。

それほどM-1に大きすぎる影響を与えたコンビといえます。

バッテリィズに注目

一方で準優勝となったバッテリィズについて、今回の大会で初めて知った方が多いからか、放送終了後に話題となっています。

北野「バッテリィズみたいにひさしぶりにキャラ立ちした人間が出てきたのは珍しいなと思って。最近、みんな結構作り込んでるやん。

みんなめちゃくちゃ上手いし、作り込み方もすごい上手いから、ネタ自体もほぼどのコンビでも、ここまで出てきた人らってすごいよねと思うねんけど、久々にバッテリィズの漫才を見てたらあんまり作り込んでないと思えるぐらい、普段の会話をそのままやってる感じがキャラに合っててんやろな、と思うけどね」
 

独創的な真空ジェシカ

バッテリィズがわかりやすい笑いだった一方で、3位の真空ジェシカについて「通好みの笑いだった」と北野は語ります。

北野「俺は真空ジェシカが大好きで、本当にお笑い好きな奴の大学生の時のツボに入る奴らっておるやん」

かみじょう「僕がいうのもアレなんですけど、お笑いを目指した人間やったら一回通る道なんですよ、真空ジェシカって。
そのまま貫くのか、いやいやあの頃若かったなあ、あんな発想してた頃って今思うっていう。彼らがあのまま行くのか楽しみやし、その中の思考の作品、レベルが非常に高い」

トム・ブラウンにしても、独創性の高さをこのまま保ち続けながら進化するのかどうか、今後も楽しみです。

北野「M-1でしゃべり倒している時に真空ジェシカがピアノの鍵盤を弾いて人を探していくシーンなんて、しばらく間がいるやんか。
怖いよ、あれだけ隙間を空けてこの間に人が笑うのかどうかとか」

かみじょう「だから、ひと笑い目早く行かなアカンと思って、ミキティの逆『智春さーん』で2秒ぐらいでつかんでからのネタやったんかなみたいな。もちろんですけど、ちゃんと4分間を考えて」

人間性が見える漫才

最終決戦の3組以外では、かみじょうは他にエバースに注目しました。

かみじょう「桂米朝師匠の『芸は人なり』という言葉、僕も芸人の端くれとして目指すところなんですけど、競技漫才の4分の中で芸の中に人を出すのって短すぎるんですよ。

それってめちゃくちゃ難しいんですけど、その中でいうとバッテリィズとエバースはすごいなと。普段のふたりの感じが4分の中で見えたというか。

エバースはやり取りとかうまいしツッコミもうまいし、ボケもバランスも良いし。
もちろん令和ロマンがチャンピオンですけど、僕はエバースがもう1本観たかったなって思いました」

双子ゆえの強さと弱さ

今年最後の挑戦だった双子の漫才コンビ・ダイタクは残念ながら7位タイでした。

北野「双子とかは結構しんどいのよね。うまいねんけど、M-1でやると双子縛りで変化に乏しくなんのよね。
ミキもそうやけど、兄弟とか双子とかいうのは、ある程度ネタが絞られて、そこの中に笑いを入れちゃうやんか。そうすると逆に自由な動きができにくくなんのよね。

双子のネタに終始すると、『双子やん』っていうツッコミで全部終わっちゃうねん。
漫才としたら十分面白いねんけど、M-1で優勝するには双子ネタっちゅうのはなっていうのがあんのよね。
テクニックはめちゃくちゃうまいし、劇場ではドッカンドッカン受けると思うしね」

かみじょう「双子をとっぱらってやったら、今度は観てるほうは顔が似てるところが変に気になってくるから。
きっと彼らも、そっちももちろん行って戻ってとか、いろいろやっての形で」

他の賞レースは?

点数の高低はあるもののそもそも1万組以上の中から残った9組(敗者復活戦を除く)ゆえ、出場できただけでもすごいことです。
決勝に出場したコンビのすごさと漫才の進化にあらためて感心した北野とかみじょう。

ところで、北野とかみじょうが所属する松竹芸能からは今年、残念ながら1組も決勝に出場はしていませんでした。

かみじょう「準々決勝にも誰も行ってないんじゃないですか?風穴あけるズが全然風穴開けてなかったですけど、3回戦まで」

かみじょうも出演している『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジ系)か、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)には強いと語り、5秒以内か女性芸人なら松竹芸能は強いと語りました。
(岡本)
 

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