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ソープ嬢が認知症の祖母を介護!「洗う」ことで繋がる映画『うぉっしゅ』

ソープ嬢が認知症の祖母を介護!「洗う」ことで繋がる映画『うぉっしゅ』

5月2日から上映されている『うぉっしゅ』(原作・監督:岡﨑育之介)。この作品は、認知症の祖母の介護をすることになったソープ嬢の葛藤と、祖母と孫の結びつきをコミカルに描いた人間ドラマです。5月11日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、『うぉっしゅ』で描写された仕事の意味について八木志芳が話題にしました。

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認知症の祖母との会話

今回八木が紹介した映画は『うぉっしゅ』(監督・原作:岡﨑育之介)。

ソープランドで働く主人公の加那が、母から1週間だけ認知症の祖母の介護を頼まれ、仕事でも祖母の介護でも「他人の身体を洗う」というダブルワークの日々を送ります。

八木「ソープと介護っていう、どちらも一見重たいテーマですけれども、とてもポップに作品が描かれてるんです」

作中ではソープランドこそ撮影されているものの、性的描写や肌の露出もほぼないそうです。
八木は、家族の映画というより「女性に対してのリスペクトを感じる作品」と感じたようです。

八木「あとは、性別関係なく、どんなお仕事でも仕事というのは素晴らしいというのを感じた」

介護とソープ嬢の共通点

主人公の加那は高そうなマンションに住み、衝動買いをしがち。部屋の掃除はお手伝い業者にお任せという日々。

八木「セルフネグレクト。自分をすごくぞんざいに扱っている状態で、自己肯定感がとても低い女の子」

愛想はとても良く同僚とも仲が良いのにどこか不器用で、他人と踏み込んだ関係が苦手なように見えたと八木。

八木「久しぶりに会ったお祖母ちゃんは認知症が進んで加那のことをすっかり忘れてしまって。加那だよと言っても『初めまして』と言われて…」

そんな状況でも、母親のメモを頼りに介護を行っていきます。
最初は全然言うことを聞かない祖母苛立ちながらも、ソープ嬢の仕事とに「洗う」共通点を見つけ出し、徐々に介護に向き合っていく加那。

八木「介護って、人と人、本当にこう肌と肌が触れることがたくさんあると思う」

祖母は加那にしきりに「何の仕事してるの?」と尋ねます。

八木「加那は『なかなか他人に言えない仕事なんだ』と言うんですけど、でも、お祖母ちゃんは働くということは生きる糧、どんな仕事でも立派な仕事だっていうことを伝える」

祖母もかつて、当時としては珍しい仕事をしていたそうで、コミュニケーションを通じて、加那は自身の環境や仕事を見つめ直します。

最後にわかるタイトルの意味

八木「家事だろうが、ソープだろうが、どんなことでも働くということは『生きる糧』っていうことが、この作品の中ですごい活きてくる」

そして、この作品のタイトル『うぉっしゅ』の意味が、最後の最後にわかり、「とても納得した」と八木。

八木「見てる人の心まで洗ってくれるような映画」

この映画は5月2日から上映が始まったばかりなので、全国で上映中。。
気になった人は近くの映画館で上映されているかチェックしてみてください。
(野村)
 

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