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セ・リーグ台風の目となっている井上ドラゴンズの原動力・ルーキー石伊雄太 竜の正捕手を完全に掴み取るキーワードは「遊び心」と「弱気」

セ・リーグ台風の目となっている井上ドラゴンズの原動力・ルーキー石伊雄太 竜の正捕手を完全に掴み取るキーワードは「遊び心」と「弱気」
「サンデードラゴンズ」より山田久志氏(C)CBCテレビ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

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CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。

8月3日の放送回で共有したいトピックスは、新人にして竜の正捕手をほぼ手中に収めつつあると言っても過言ではない石伊雄太選手の特集。後半戦の展望を語った井上一樹監督が「ルーキーらしからぬと言いますか、ソワソワすることもない」と逆襲のキーマンに指名するほどチームの命運を握る存在に。石伊選手のストロングポイントは2つ。得点圏打率4割の勝負強さとリーグ2位を誇る盗塁阻止率4割1分4厘の強肩。そんな石伊選手が前半戦で得た手応えと逆転Aクラス進出に向けた課題と抱負を語った。

大事にしていたはずのコミュニケーション面で甘さを反省

「サンデードラゴンズ」より石伊雄太選手(C)CBCテレビ

日本生命からドラフト4位で入団した石伊選手は今年の新人で唯一の開幕一軍入りを掴んだ。しかし、シーズン序盤は出場7試合で打率1割8分8厘、1打点と思うような結果が残せず5月8日に登録抹消。振り返って最初に反省の弁が出たのは打撃よりもキャッチャーとしての守備に関することだった。

石伊選手:いろんなピッチャーと組みながら、ピッチャーの特徴を理解しながらやっていかないといけない中で、会話したりミーティングしたりというのは一生懸命やってきたつもりだったんですけど、そこが全然できていなかった部分かなと。あとはバッティングで一軍のレベルについていけてなかったかなと思います

信条としていたはずの取り組みに甘さがあったことを痛感。あらためて二軍での調整中に重視したのはピッチャーとの“コミュニケーション”だった。

石伊選手:二軍に行く前にもコーチの方から「どうやって相手を抑えていくのかというのをピッチャーと話をしながらキッチリやりなさい」と言われて。元々、一軍にいた時もやっていたつもりだったんですけど、まだまだ足りていなかったので。もっともっと(会話を)増やして二軍ではやっていました

芽生えた“遊び心”がリード面に奏功

「サンデードラゴンズ」より石伊雄太選手(C)CBCテレビ

二軍での調整が続いていた中、一軍で緊急事態が発生する。5月30日の読売ジャイアンツ戦で正捕手・木下拓哉選手が走塁中に脚を痛め戦線離脱。一軍に昇格した石伊選手は降格前とは明らかな変貌を遂げていた。自信を持ったリードで投手陣の力を引き出し、キャッチャーとしてのパフォーマンスが向上。昇格後はほとんどの試合でマスクを被り、首脳陣の信頼を勝ち取っている。

石伊選手:一軍でやってきたことを二軍で試してみて、一軍に上がってきた時にちょっとずつ結果が出てきたかなと思います

石伊選手のリード面についてドラゴンズの元エース・吉見一起さんは次のように分析する。

吉見氏:特に守備はレギュラーと言っていい活躍ができているんじゃないかと思います。(リード面に関しては)遊び心があるというか、余裕があるというか。遊びを入れながらバッターを抑えるという余裕が配球に関しては見えますね

吉見さんが讃えた“遊び心”はまさに石伊選手も意識して取り組んでいるポイントである。

石伊選手:ずっと大野コーチから言われていたことなので。キャッチャーは「遊び心」がないとダメだと言われることが多くて。まだまだだと思うんですけど、ところどころ余裕があるところで使ってみたりとか、考えてやってます

打撃よりも捕手としての成長に手ごたえ

「サンデードラゴンズ」より石伊雄太選手(C)CBCテレビ

プロの水にも慣れ、自身でも感じられるようになった「余裕」は打撃でも好循環を生んだ。6月11日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でルーキーのキャッチャーとしては史上初となる1試合5安打をマーク。7月8日のジャイアンツ戦では待望のプロ初本塁打を放ってみせた。

石伊選手:みんなからはバッティングが良くなったと言われるんですけど、二軍と同様に一軍のピッチャーの人とも話をしながら「こうやって抑えていこう」というのを、たくさん会話しながらできて、うまくいった試合が一軍でもあったので。そこは手応えかなと思います

経験を積み、日々成長を遂げている中でも忘れられない試合があると唇を噛む。7月8日のジャイアンツ戦はルーキー金丸夢斗投手の初勝利が懸かった試合。2点リードで9回裏を迎えるもサヨナラ負けを喫した。敗因の裏にあったのは捕手・石伊の「弱気」だった。

石伊選手:勝っていて点差があっても守りにいってしまうというか。球種が偏ったりすることがあると言われたので。意識してやっていかないといけないなと思っています。勝てる試合を落としてしまったりとか、同点に追いつかれて最後逆転されて負ける試合もあったので。そういうところでまだまだ詰めが甘いのかなと。そこも改善していかないといけないと思います

逆転Aクラス入りのキーマンはさらなる高みを

「サンデードラゴンズ」より柳裕也投手と石伊雄太選手(C)CBCテレビ

ルーキー捕手が戦っているのは“目の前の相手”と“自分自身”。逆転Aクラスに向けて正念場の夏を戦う上で石伊選手に懸かる責任も重くなるのだが、チームメイトはその成長ぶりを讃えている。

柳投手:こっちにお伺いを立てるというか、気を遣っている感が最初はありましたけど。今は「僕はこう思います、なのでこういきましょう」というのがあるので。そういうのはこっちも頼もしいなと思います。一緒に完投、完封したいです

石伊選手が成長した分だけチームのAクラス入りの可能性も高くなる。キーマン本人も現状に満足することなくさらなる高みを目指している。

石伊選手:一試合一試合、必死でやってますし、もう少しできると思うこともあるので。まだあと(シーズンは)半分あるので、試合の中で築き上げられたらと思います

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。 憲伸さんが石伊選手に課した新人王のハードルが・・・

「サンデードラゴンズ」より石伊雄太選手(C)CBCテレビ

今週のサンドラを観た感想・・・。ここまでの石伊選手の成績は50試合、本塁打1、打点11、打率2割5分9厘(8月4日現在)。石伊が新人王を獲得する可能性についてスタジオ解説の川上憲伸さんは次のようにハードルを設定されました。

川上氏:石伊選手のこれからの頑張りでどうなるかというところですよね。ホームランは8本ぐらいいきたいですよね。打点も40ぐらいは欲しいかな。打率は今ぐらいで良いんですけど、月間MVPを1回、2回目も取るぞぐらいの、連続でね! そうすれば・・・

たしかに新人王最有力の阪神タイガース・伊原陵人投手が20試合、5勝4敗1H、防御率1.84と大活躍。タイガースが優勝となれば貢献度から考えても憲伸さんのハードルは決して高すぎるとは言えないところ・・・。それでも竜党としては石伊選手の新人王獲得を最後まで応援したいところ。石伊選手個人の成績アップも願うところですが、やっぱりチームが上位に上がってその貢献度を評価してもらうために優勝・・・は無理でも2位でクライマックスシリーズに進出してタイガースを倒し、日本シリーズ制覇を。でもレギュラーシーズンの成績だけで評価されるとなると・・・、石伊選手、8月、9月の2カ月連続月間MVP獲得を目指して頑張ってください!!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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